【1月28日 AFP】カナダのマーク・カーニー首相は27日、スイス東部ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)での世界における米国のリーダーシップを非難する演説について、ドナルド・トランプ米大統領との電話会談で撤回したとの主張を否定した。

カーニー氏は先週、ダボス会議で、米国主導の世界統治システムが、大国間の競争とルールに基づく秩序の「衰退」を特徴とする「破裂」に直面していると率直に語り、中堅国に対し、米国が「強制」の一環として利用している米国の経済的影響力への依存を断ち切るよう呼び掛けた。

この演説にトランプ氏は激怒。「カナダが存続できているのは米国のおかげだ」と述べ、カーニー氏に発言に気をつけるよう警告した。

スコット・ベセント米財務長官は26日、FOXニュースのインタビューで、「私はきょう、大統領と共に大統領執務室にいた。大統領はカーニー首相と話したが、首相はダボスでの非常に残念な発言の一部を非常に積極的に撤回していた」と述べた。

カーニー氏は27日、オタワで記者団に対し、ベセント氏の発言は正しくないと述べた。

カーニー氏は、「誤解のないよう明確に言っておくと、トランプ大統領にも伝えた通り、ダボスで言ったことにうそはない」と明言。

「カナダは(トランプ氏が)主導した米国の貿易政策の転換を最初に理解した国であり、われわれはそれに対応している」と改めて強調した。

カーニー氏は26日の電話会談について、トランプ氏からかけてきたもので、北極圏の安全保障、ウクライナ、ベネズエラといった問題が取り上げられたと述べた。(c)AFP