杭州、「十四五」期間に若手大学人材200万人超を受け入れ
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【2月3日 東方新報】中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)で21日に開かれた市人民代表大会で、姚高員(Yao Gaoyuan)市長は「第14次五か年計画(十四五)」期間に、杭州が35歳以下の大学卒業者を累計200万人以上受け入れたと明らかにした。
人材は都市の発展を支える重要な資源だ。2025年、杭州はノーベル賞受賞者を常勤として初めて迎え入れたほか、新たに受け入れた35歳以下の大学卒人材は42万9000人に達した。また、外国人専門人材にとって魅力的な中国の都市として、15年連続で評価を受けている。
2025年9月に行われた杭州デジタルトレード・ファッション消費ウイークでは、西湖畔の西子廊橋で複数のロボットが演奏を披露し、同市の先端技術と都市の活力を印象づけた。
中国の主要都市の一つである杭州は、「イノベーション活力の高い都市」として知られる。デジタル経済の厚い基盤と高い成長力に加え、人工知能(AI)など将来産業で先行していることが、若い人材を継続的に引き寄せる大きな要因となっている。
昨年、杭州の域内総生産(GDP)は2兆3011億元(約52兆2994億円)に達し、デジタル経済の中核産業の付加価値は9%以上増加した。AI分野では、杭州発のオープンソース基盤モデル「通義千問(Tongyi Qianwen)」や「深度求索(DeepSeek)」などが、国際的にも高い評価を受けている。2025年1~10月には、同市のAI中核産業の売上高が前年同期比26.3%増となった。
人材を引きつける力は、ビジネス環境や人材サービスの整備にも支えられている。政府活動報告では、こうした分野での取り組みが数多く盛り込まれた。
ビジネス環境の面では、「普段は過度に介入せず、必要な時には迅速に対応する」という方針の下、事業者を支える環境づくりを進め、事業主体の数は200万を超えた。人材サービスでは、企業の判断を尊重する仕組みを導入し、一定の条件を満たした2752社に人材認定の権限を付与した。これにより、昨年は4万3000人が正式な支援対象人材として認定された。また、市外から杭州に来て就職する若者向けに、無料で利用できる短期滞在施設「青荷驛站」の宿泊枠を964室拡充し、住まい確保を支援している。
「第15次五か年計画(十五五)」を見据え、杭州市は若者に優しい都市づくりを進め、より積極的で開かれた人材政策を打ち出す方針だ。国内外の人材にとって、杭州を最も魅力的な都市の一つにすることを目指している。
今年は、トップレベルの人材やチームの受け入れをさらに強化し、大学と企業が人材を共同で採用する制度などの改革を広げる。具体的には、トップ人材を15人以上、省級以上の中核人材を300人以上、35歳以下の大学卒人材を35万人以上、新たに呼び込み・育成する計画だ。
姚市長は「イノベーション主導の強化」に言及し、AI時代を積極的に受け入れ、政府、企業、人材、社会がそれぞれの役割を果たしながら、腰を据えてイノベーションを育てていく必要があると強調した。その上で、一流の研究・技術革新の環境と産業イノベーションの仕組みを整え、より多くの研究成果と人材が杭州に集い、成長していくことで、杭州を浙江省、さらには全国のイノベーション発展をけん引する強力なエンジンにしていきたいと述べた。(c)東方新報/AFPBB News