【1月27日 AFP】英国のキア・スターマー首相は27日夜、中国と日本への訪問に出発する。英首相の訪中は、2018年以来8年ぶり。

​​中国訪問には習近平国家主席との首脳会談が含まれると見られており、人権侵害疑惑、ウクライナ紛争、スパイ疑惑など、中国政府に対する懸念の一部が明らかになる可能性がある。

日本の外務省によると、スターマー氏は中国訪問後、31日に日本を訪問し、短時間滞在する予定。

英首相官邸の報道官は26日、記者団に対し、スターマー氏が「27夜に中国と日本への訪問に出発する」と述べたが、待望の訪問に関する詳細は明らかにしなかった。

報道官は、「貿易や投資に限らず、幅広い問題が取り上げられると予想される」と述べた。

英政府は先週、ロンドン中心部に中国の「メガ大使館」を建設するという物議を醸す計画を承認したばかり。

だが、スターマー氏は先月、中国は英国に大きな経済的機会をもたらす一方、「真の国家安全保障上の脅威」ももたらしていると述べた。

スターマー首相の訪中は、昨年のレイチェル・リーブス財務相の中国訪問に続くもので、中道左派の労働党政権は貿易関係の改善と英国の経済成長の促進という主要目標の達成を目指している。

中国との関係再構築は英国内で反発に直面しており、特に香港における中国の行動や人権侵害を批判したことで同国の制裁対象となっている議員たちが強く反発している。

ロンドン大学キングス・カレッジ劉氏中国研究所のケリー・ブラウン所長はAFPに対し、スターマー氏は「受けている批判の見返りとして何かを得ているのかもしれない」と語った。

「英国政府は、中国との現実的な関係を築く理由が、雇用創出という成果をもたらし、英国経済の改善という最重要課題の達成に貢献することにあることを、真に示すべき時が来た」と述べた。

ブラウン氏はまた、ドナルド・トランプ米大統領の政策と不安定な行動によって生じている新たな地政学の「形を模索する絶好の機会」でもあると指摘。

「われわれは突如として、同盟の標準的なパターンや枠組みを再考する必要に迫られている」「この文脈において、中国は同盟国ではないかもしれないが、敵でもない。ある意味で、英国や他の大国と同様に、米国の行動に失望し、がく然とする共通の理由を持っている」と付け加えた。(c)AFP