カニエ・ウェストさん、反ユダヤ主義的な暴言は双極性障害が原因
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【1月27日 AFP】ラッパーのカニエ・ウェストさん(48)は26日、ナチズム信奉者であることを否定し、反ユダヤ主義的な暴言を吐いたことについて遺憾の意を表し、ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーを賛美する曲をレコーディングするなどの行為は双極性障害が原因だと主張した。
人種差別的または反ユダヤ主義的な発言でファンや取引を失ってきたウェストさんは昨年5月、第2次世界大戦におけるナチス・ドイツ敗戦80周年を記念して新曲「ハイル・ヒトラー(ヒトラー万歳)」をリリースした。
この曲は主要な音楽ストリーミングプラットフォームでは配信停止となっているが、インターネットで簡単に見つけることができる。ウェストさんは、この件でオーストラリア渡航ビザを剥奪されるなどの処分を受けた。
「イェ」と改名し、長年双極性障害と闘ってきたウェストさんは、26日にウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に掲載された公開書簡の中で、双極性障害の患者は躁状態の時は体調不良を感じないと述べた。
「みんなが過剰反応していると思う。世界をこれまで以上に鮮明に見ているように感じるけれど、実際には完全に自分のコントロールを失っている」と語った。
「私が傷つけた人たちへ」と題された書簡の中で、ウェストさんは時折「孤立した瞬間」があり、それが誤った判断や無謀な行動につながると述べ、そのような時はまるで幽体離脱のような感覚だと表現した。
「私はそのような状態での自分の行動を深く後悔し、恥じている。責任を果たし、適切な治療を受け、意義ある変化を起こすことを約束する」「しかし、それが私の行為の免罪符にはならない。私はナチス信奉者でも反ユダヤ主義者でもない。私はユダヤ人を愛している」と述べた。
2023年末、ウェストさんは「私はナチスを愛している」と発言したことについてユダヤ人に謝罪した。
ウェストさんは2022年にも、黒人差別反対運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」に対する人種差別的な侮辱とみなされる「White Lives Matter(白人の命も大切)」というスローガンが書かれたTシャツを着用し、ドナルド・トランプ大統領との夕食会に出席して激しい怒りを買った。この夕食会には白人至上主義者で反ユダヤ主義者のニック・フエンテス氏も出席した。(c)AFP