【1月30日  People’s Daily】中国は外資を受け入れる大国であると同時に、対外投資大国でもある。昨年発表された「2024年度中国対外直接投資統計公報」によれば、24年の中国の対外直接投資の流量は1922億米ドル(約30兆735億円)で、世界シェアの11.9%を占め、前年比0.5ポイント上昇した。これは13年連続で世界トップ3入り、9年連続で世界シェアが1割を超えている。24年末時点での中国の対外直接投資残高は3.14兆米ドル(約491兆3158億円)で、8年連続で世界トップ3を維持している。

「経済グローバル化の歩みは止められない。中国企業の『海外進出』は互恵・ウィンウィンの利益をもたらす。進出先に高品質な供給、雇用機会、税収をもたらす一方で、進出した企業自身も著しい発展を遂げている。国際と国内の2つの市場と2つの資源をこれからも活用していく」、中国国際海運コンテナ集団(CIMC)の呉三強(Wu Sanqiang)董事会秘書はこう強調する。97年から海外市場展開を始めたCIMC集団は現在、世界で300社余りの関連企業を擁し、製造拠点と研究開発センターが約20の国と地域に分布、海外従業員数は約4700人に上る。

中国は経済グローバル化の正しい方向性を堅持し、より緊密で実務的かつ開放的な協力を通じて、世界の産業・サプライチェーンの安定に共同で取り組み、世界経済の発展に積極的に貢献している。24年、中国の対外投資が牽引した貨物輸出額は、前年比13%増の2110億米ドル(約33兆152億円)で、同期間の貨物輸出総額の5.9%を占めた。
海外企業の売上高は3.6兆米ドル(約563兆2920億円)に達し、投資した現地への納税額は821億米ドル(約12兆8462億円)、24年末時点の海外企業の従業員総数は502万1000人で、そのうち65.8%が現地従業員であった。

CIMCの呉董事会秘書は「ここ2年、中国企業の『海外進出』には新たな変化が見られる。先進国に比重を置く傾向から、東南アジア、中東などの新興市場への展開を強化する方向に転じている」と指摘する。呉氏の話によれば、CIMCは25年、サウジアラビアのリヤドに地域事務所を設置し、傘下のCIMC Vehicles等の子会社と連携して現地のエネルギー転換に貢献しているという。

マレーシアの大型商業・居住複合ビル「パビリオンダマンサラハイツ」、パキスタンのペシャワール-カラチ高速道路、カンボジアのテチョ国際空港 (Techo International Airport)など、ここ数年、中国建築第三工程局が請け負ったあるいは一部を請け負って建設された新興市場諸国のインフラプロジェクトが次々と立ち上がっている。

「中国対外請負工事商会」の房秋晨(Fang Qiuchen)会長は、25年上期の中国のゼネコン企業の対外投資のうち、6割が「一帯一路(Belt and Road)」共同建設国、特に東南アジア、中東、中央アジアなどの地域に向けられており、国際インフラの相互接続を強力に推進したと指摘する。投資の重点は従来型エネルギーから新エネルギーへと徐々にシフトし、グリーン投資の割合も年々上昇しており、中国のゼネコン企業はより広大な発展空間をつかもうとしている。

福建省(Fujian)アモイ市に本社を置くハイテク素材企業「中侖新材料(Sinolong New Materials)」が独自開発し生産する超薄型コンデンサフィルムは、新エネルギー産業の重要な材料であり、事業は40以上の国と地域に広がっている。同社は24年に初の海外生産拠点をインドネシアに設立することになった。同社の楊清金(Yang Qingjin)董事長は「この布陣によって、東南アジアの顧客のニーズに一層機敏に対応でき、企業の国際競争力とブランド影響力をさらに高められる」と説明する。
 
ますます多くの中国企業が積極的に「海外進出」し、市場を開拓している。公報によると、中国の投資家は24年末時点で世界190の国と地域に合計5万2000社の海外企業を設立し、そのうち「一帯一路」共同建設国には1万9000社が設立され、年間の経営状況は良好だった。24年には、海外企業の7割が利益を上げるか損益分岐点をクリアしている。

カザフスタンでは、フランス系のアリュール自動車グループ(Allure Auto Group)が地元のスター企業となりつつあり、自動車の生産・販売台数は年々増加を続けている。

「我々がアリュールに投資して以来、江淮汽車(JAC Group)、捷途(JETOUR)、紅旗(Hong Qi)などの中国ブランドも導入している」、「中国通用技術集団(Genertec International Holding)」の関係者はそう語る。
 
現地時間25年9月7日「寧徳時代新能源科技(CATL)」はドイツ・ミュンヘンでNP3.0パワーバッテリー安全技術を発表した。CATLは欧州でドイツ、ハンガリー、スペインの3つの主要生産拠点を建設している。バッテリー交換モデルの革新的な応用からリサイクル技術のブレークスルーまで、この中国企業は独自の強みを活かして欧州の自動車メーカーの支持を獲得している。

産業構造の高度化に伴い、ハイテク製品、ハイエンド設備、グリーン・低炭素製品が「中国製造」の「海外進出」における新たな成長分野となっている。

多くの中国企業が、長年蓄積してきた自主研究開発や産業クラスターなどの強みを活かして「製品の海外進出」から「ブランドの海外進出」「資金と技術の海外進出」へと進化し、世界市場においてより大きな発展を勝ち取っている。中国企業の「海外進出」は、自らに新たな天地を切り開くだけでなく、世界市場に「新たな価値(商品・サービス)」をもたらしている。(c)People’s Daily /AFPBB News