【1月26日 AFP】大寒波に見舞われている米国では25日、東部ニューイングランド州から南部テキサス州までの広範囲で生命を脅かす冬の嵐が危険な状況をもたらしており、大量の航空便が欠航し、多数の住宅で停電が発生した。少なくとも20州と首都ワシントンでは非常事態が宣言されている。

この嵐により広域で雪やみぞれ、凍雨が降る中、当局は北極気団の影響で今後数日間にわたって気温が危険なほど低下し、日常生活の混乱が長引くと警告した。

米国立気象局(NWS)は「雪やみぞれの影響は来週に入っても続き、再凍結が繰り返されることで路面が凍りつき、車の運転にも歩行にも危険な状態が当面続く」と述べた。

ルイジアナ州では低体温症により2人亡くなったことが保健当局により確認されており、今回の嵐で初の死者が報告された。

ニューヨークのゾーラン・マムダニ市長は、週末の氷点下の気温の中で5人が死亡した状態で発見されたと述べた。死と気候との関連については確認しなかったものの、「極寒の危険性をこれほど強く思い起こさせるものはない」と述べた。

停電を追跡するサイト「PowerOutage」によると、25日午後の時点で南部を中心に100万戸以上が停電している。

テネシー州では電線が断線して30万戸以上の家庭や事業所が停電した。また、こうした嵐が比較的まれなルイジアナ、ミシシッピ、ジョージアの各州でもそれぞれ10万戸を超える停電が起きている。

テキサス州からノースカロライナ州、そしてニューヨーク州に至る当局は、危険な状況のため住民に外出を控えるよう呼びかけている。

24日に南部を襲った嵐は25日には北東部へ進み、フィラデルフィアやニューヨーク、ボストンといった人口が密集した地域にも雪を降らせた。

一方、ワシントンやフィラデルフィア、ニューヨークの主要空港では、この日ほぼすべての便が欠航した。

フライト追跡サイト「FlightAware」によると、25日だけで米国内の欠航は1万1000便を超えた。さらに26日もすでに約2500便の運休が決まっている。

NWSは厚い氷が「長期間の停電、広範囲の樹木被害、そして移動するのに極めて危険または通行不能な状況」を生み出す可能性があるとしている。

当局は嵐の通過後も1週間続く恐れのある生命の危険を伴う寒さについて警告しており、特に北部平野部や中西部山間部では、体感気温が氷点下45度を下回る極端な冷え込みが予想されている。こういった気温は、数分で凍傷を引き起こす可能性がある。(c)AFP