大寒波に見舞われた米国 南部から北東部で数億人に影響
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【1月25日 AFP】大寒波に見舞われている米国は24日、広い範囲で冬の嵐の影響を受けており、南部ニューメキシコ州とテキサス州では雪と氷雨が降った。低気圧は今後、北東部のメーン州に向けて進むとみられ、数億人の米国市民が停電や交通の混乱の影響を受けると予想されている。
米国立気象局(NWS)はX(旧ツイッター)への投稿で、ニューメキシコ州からメーン州の「非常に広い範囲」での降雪を予測。ショーン・ダフィー運輸長官は、最大2億4000万人がこの冬の嵐の影響を受ける可能性があると警告した。少なくとも16州と米国の首都ワシントンが非常事態を宣言している。
フライト追跡サイト「FlightAware」によると、24日だけで国内・国際便合わせて3900便以上がキャンセルされ、さらに3000便以上が遅延した。
通常であれば1月も温暖なテキサス州では、氷雨の影響で気温が氷点下6度となった。州内のホームレスの人々からは「私たちはこれから来るとされているものに慣れていない」との不安の声が上がり、混乱を隠せない様子だ。
24日午後の時点で、一般家庭と事業所合わせて約13万か所で停電が起きており、テキサス州とルイジアナ州でそれぞれ5万件以上が報告されている。
NWSは「雪やみぞれの影響は来週まで続く」とし、その間に「路面が凍結し、運転や歩行が非常に危険になる」として注意を促した。
連邦政府は首都ワシントンの政府機関を26日に閉鎖すると発表。ドナルド・トランプ米大統領は「嵐の進路にあるすべての州と連絡を取り続け、状況を監視する。安全に、そして暖かく過ごしてください!」と自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で述べた。
■極渦
この厳しい寒さについては「極渦」が原因とされている。極渦は、北極を覆っている大量の冷たい空気の渦で、普段は北極上空にとどまっているが、時折うねりが生じ、北米全域に冷たい空気を送り込む。
このような極渦の乱れが頻発するようになっている背景には、気候変動が関係しているとの指摘もあるが、その因果関係はまだ証明されておらず、議論が続いている。
今回の大寒波を受けて、気候変動に懐疑的なトランプ氏は「地球温暖化は一体どうなったんだ???」とSNSにメッセージを投稿した。(c)AFP/Moises Avila with Robin Legrand in Washington