【1月25日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は24日、米国がWHOから脱退する理由を「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにおいて、同機関が多くの失敗を犯し、繰り返し米国の利益に反する行動を取ったため」としたことに反論した。

米国の主張について、テドロス氏は「残念ながら、米国が挙げた理由は事実ではない」とし、「WHOは常に、米国を含むすべての加盟国と、その主権を完全に尊重しながら関与してきた」とX(旧ツイッター)への投稿で強調した。

米国のマルコ・ルビオ国務長官とロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官は、22日の共同声明で、米国のWHOからの撤退を発表。WHOによるパンデミック中の失敗と米国の利益に反する行動を指摘した。

米国の撤退をめぐりWHOは、実際に発効したかどうかについては、まだ確認していないとしている。

ルビオ氏とケネディ氏は「WHOの新型コロナウイルス感染症への対応により、米国民の命を救うことができた重要な情報の迅速かつ正確な共有が妨げられた。WHOはその失敗を隠蔽した」と指摘したが、WHO側は「事実は逆だ」「すべての加盟国と同様に、WHOは常に誠意を持って米国と関与しようとしてきた」と反論した。

ケネディ氏はさらに「介護施設で孤独死した米国人や、マスク着用やワクチン接種を義務付ける無謀な命令によって小規模事業者が破壊された」とし、これらについてはWHOに責任があると23日にXに投稿した動画で示唆した。

この批判に対し、テドロス氏は「不正確な情報が含まれている」と指摘し、「WHOはマスク、ワクチン、物理的距離の使用を推奨したが、マスクの義務化、ワクチンの義務化、またはロックダウンを推奨したことは一度もない」とし、「われわれは主権国家が自国民の最善の利益と信じる決定を下すことを支援したが、決定は各国のものであった」と続けた。(c)AFP/Nina LARSON