【1月24日 AFP】ブラジルの左派ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領は23日、ドナルド・トランプ米大統領が主導して「平和評議会」を設立したことについて、「新しい国連」を創設しようとしていると非難し、不参加を表明した。

平和評議会は、トランプ氏が議長を務め、10億ドル(約1580億円)を拠出すれば常任で参加できる。

ルラ氏は、「国連を立て直さず、何が起こっているのか? トランプ氏は、自分だけがオーナーとなる新しい国連の創設を提案している」と述べた。

トランプ氏は22日、スイス東部ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に合わせて「平和評議会」設立のための署名式典を開催。19か国の代表が署名した。

ルラ氏は、国際情勢における「弱肉強食(ジャングルのおきて)」に反対し、多国間主義を擁護した。

これに先立ちルラ氏は22日、中国の習近平国家主席と電話会談。習氏はルラ氏に対し、国際情勢における国連の「中心的役割」を守るよう強く求めた。

ルラ氏は23日、「国連憲章が破られている」と主張した。

平和評議会はもともとパレスチナ自治区ガザ地区の復興監督を目的としていたが、憲章は役割をガザに限定しておらず、国連に対抗しようとしているようも見える。

フランスや英国など、米国の主要同盟国も疑念を表明している。

英国は、2022年にウクライナ侵攻したロシアのウラジーミル・プーチン大統領の平和評議会への参加に難色を示した。

フランスは、平和評議会の憲章は、自国の国際的公約、特に国連加盟国としての責務と「両立しない」としている。(c)AFP