【1月31日 東方新報】間もなく始まる9日間の春節(旧正月、Lunar New Year)連休(今年は2月15日から23日まで)を前に、中国の旅行市場ではインバウンドとアウトバウンドの動きがともに一段と活発になっている。中国の旅行プラットフォーム「飛猪(フリギー、Fliggy)」が19日に公表した「2026年春節連休の旅行動向レポート」によると、外国人旅行者の中国旅行の需要が急増し、春節期間に中国へ向かう航空券の予約数は前年同期比で4倍超に伸びた。中国で春節を過ごすスタイルが、海外でも広がりつつあるという。

レポートでは、訪中旅行者が中国到着後に最初に訪れる都市として、上海市、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)、香港、北京市、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)などが人気を集めている。出発国・地域別では、タイ、韓国、マレーシア、ベトナム、シンガポールからの予約が上位に並んだ。

一方、中国人の海外旅行は、近場だけでなく遠距離にも足を延ばし、滞在先での体験を重視する傾向が強まっている。海外旅行の予約数が多い上位20の渡航先国のうち、飛行時間8時間圏内、またはそれ以上の長距離路線に当たる国が6割を超えた。中でも、トルコ、ニュージーランド、ロシア、オーストラリアは伸びが目立つという。

旅行の消費内容も、定番の観光から、現地ならではの体験に軸足が移っている。ニュージーランドのクック山でのタスマン氷河トレッキング、オーストラリア・メルボルンのパッフィンビリー蒸気機関車、ノルウェーのトロムソやロフォーテン諸島周辺でオーロラを追うツアーなどが人気だ。

旅程の組み立てが複雑になる中、AIの活用も広がっている。レポートによると、直近1週間に同プラットフォームのAIアシスタントが対応した春節関連の問い合わせは前週比で10倍超に増え、航空便の比較、ホテルの絞り込み、行程の調整といった場面で、国内外の旅行者の判断を効率よく支えている。(c)東方新報/AFPBB News