【1月23日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領の三男バロンさん(19)が、ビデオ通話をしていた友人の女性が暴行を受ける場面を目撃し、英ロンドンの警察に通報して捜査に協力していたことが分かった。英国の裁判所で22日、明らかになった。

この刑事事件へのバロンさんの意外な関与は、21日に陪審員に事件の詳細が説明されたことでメディアの注目を集め始めた。

マトベイ・ルミアンツェフ被告(22)は、レイプ2件と暴行などの罪に問われているが、起訴事実を全面否認している。

法的理由により、被害女性の身元は明らかにされていない。バロンさんは被害者との関係について、「親しい」友人だと述べている。

トランプ氏と妻メラニア氏の間に生まれた唯一の子どもであるバロンさんは2025年1月18日、米国からロンドンの警察に通報し、ビデオ通話をしていた女性が暴行を受ける場面を目撃したと述べた。

この事件を最初に報じた英紙メトロによると、ルミアンツェフ被告は被害女性の元交際相手で、女性とバロンさんの友情に嫉妬していたという。

陪審員は今週、バロンさんとロンドン警察のオペレーターとの通話の録音を聞いた。その中でバロンさんは、「電話をしていた女の子が今、殴られている」「ひどく殴られている。電話していたのは約8分前だ。その後どうなったかは分からない」と述べている。

バロンさんは当初、女性と知り合った経緯を明かさなかったが、オペレーターに「無礼だ」と注意されると、最終的に「ソーシャルメディアで知り合った」と説明した。

メトロによると、女性は今週、陪審に対し、バロンさんの介入で「命を救われた」と語った。

陪審員は22日、バロンさんがロンドン警察に送った2025年5月2日付の目撃証言メールの内容を聴取した。その中でバロンさんは、自分が見たのは「実に短いもの」だったと記している。

「(ビデオ通話に)出たのは、上半身裸で黒っぽい髪の男性だった。この映像が1秒ほど続いた後、被害者の映像に切り替わった」「親しい関係にある被害者から、この人物が長い間迷惑行為を受けていると聞かされていた」と述べた。

22日午後に証言したルミアンツェフ被告は、事件の3か月前に被害女性とバロンさんの友情を知って以来、そのことで何度か口論していたにもかかわらず、被害女性がバロンさんに送ったメッセージを見て「動揺した」と述べた。

ロシア国籍でロンドン在住のルミアンツェフ被告は法廷で、バロンさんと話したことに「動揺している」ことを被害女性に説明しようとしたと証言した。

この事件の裁判は継続中だ。(c)AFP