グリーンランドの位置知るため高価な地球儀購入 チェコ首相、物笑いの種に
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【1月23日 AFP】チェコのアンドレイ・バビシュ首相(71)が、デンマーク自治領グリーンランドが「どこにあるかを知るため」に高価な地球儀を購入したことで、ソーシャルメディアで物笑いの種となっている。
グリーンランドは、ドナルド・トランプ米大統領が領有に意欲を示していることで、大きな話題となっている。
トランプ氏の野望は北大西洋条約機構(NATO)を揺るがし、「トランピスト(トランプ主義者)」を自称するバビシュ氏に深刻な問題をまねいている。そんな中、バビシュ氏は数百ドルを投じて地球儀を購入し、ソーシャルメディアで発表した。
ネットはすぐにジョークであふれ、あるユーザーはニュース記事に見立て、詐欺師が「だまされやすい年金受給者」に高価な地球儀を売りつけたと投稿した。
X(旧ツイッター)ユーザーのBezeLziさんは、バビシュ氏が2022年以来侵攻するロシアと戦っているウクライナへの軍事支援を拒否したことにちなみ、ウクライナについても調べて「戦争がどれほど差し迫っているかを知るべきだ」と指摘した。
バビシュ氏は、欧州連合(EU)懐疑派や極右を含む3党連立政権を率いている。
昨年12月の就任以来、外交政策のかじを取ると主張してきたが、世界最大の島グリーンランドに足を踏み入れてしまった。
バビシュ氏は19日、米デンマーク間の対立に関するチェコの政策について記者団に問われると、「この大きく素晴らしい地球儀を1万5000コルナ(約11万5000円)で買った。グリーンランドがどこにあるのかを正確に知るためだ」と答えた。
標準的な地球儀は通常、1000コルナ(約7600円)も出せば購入できる。
バビシュ氏は20日、フェイスブックに投稿した動画でさらに踏み込み、普通の地図は地理的な事実をゆがめていると主張。
「この素晴らしい地球儀では、グリーンランドの実際の大きさを米国や欧州と比較することができる」「そして、すぐ近くにはロシアがある。そんなことがあってはならないのだが紛争が起きれば、ミサイルがすぐ飛んでくるだろう」と述べた。
価格比較サイト「ヘウレカ」の広報担当者、オンドレイ・スベダ氏は、この騒動を受けて地球儀の検索が増加しているとして、「検索数19日以降、数百件、率にして420%増加した」と語った。
トランプ氏はグリーンランド領有をめぐる武力行使を否定した。
一方、バビシュ氏はこの騒動について、「私は一部の人々を楽しませた。私を笑っている人もいるが、それは頭の出来が私とは違うからだ」と述べた。(c)AFP