【1月23日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は22日、スイス東部ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)での演説で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対抗するための欧州連合(EU)の「政治的意思」の欠如を痛烈に非難し、主な同盟国を批判した。

この演説は、ゼレンスキー氏が米国のドナルド・トランプ大統領と会談した数分後に行われた。会談の中では、戦後のウクライナに対する米国の安全保障のあり方について合意に至ったとゼレンスキー氏は述べた。この内容について明らかにしなかったゼレンスキー氏だが、「すでにまとまっており」、署名とウ米各議会による批准を待つのみだとしている。

しかし演説では、ウクライナを政治的、財政的に支援しているEUに対してこれまで温かい言葉をかけてきたゼレンスキー氏は、その姿勢を大きく変えてEUの「無為」を痛烈に批判した。

ロシアの侵攻に関する欧州戦争犯罪法廷の設置が遅れていることに触れながら、ゼレンスキー氏は「足りないのは時間なのか、それとも政治的意思なのか」と問いかけ、特定の国名には触れなかったものの、欧州が世界的な問題への対応で合意に至れていないと述べた。

「欧州が団結し、率直に語り、真の解決策を見いだすことを妨げているのは、尽きることのない内部論争と語られないままの事柄だ」

「真のグローバルパワーになる代わりに、欧州は美しいが断片化した小国と中規模国家の万華鏡のままだ」

「欧州は、米大統領を説得しようとして迷子になっているように見える。しかし、彼は変わらない。トランプ大統領は自分自身を愛しており、欧州を愛していると言うが、このような欧州の話には耳を貸さない」(c)AFP