チェコ警察、「中国のスパイ」拘束
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【1月23日 AFP】チェコ警察は22日、中国の情報機関に勤務していた疑いのある人物を拘束したと発表した。
人口1090万人のチェコは、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の加盟国。同国の国会議長を含む議員団が台湾を訪問し、台湾の代表団もチェコを訪問するなど台湾と交流していることで中国政府の怒りを買っている。
中国は、チェコ議員団の台湾訪問を、EUの他の国々と同様にチェコ政府が公式に従うとしている「一つの中国」原則に対する違反と見なしている。
中華人民共和国(中国共産党)は台湾について、一度も統治したことがないにもかかわらず、自国領土の一部だと主張しており、武力行使による併合も排除していない。さらに、世界の舞台での孤立化を図り、国際的な正統性を示すいかなる兆候も阻止しようとしている。
一方、チェコ情報機関は2024年の年次報告書で、中国を安全保障上の脅威として名指しした。
警察はソーシャルメディアで、「国家テロ・過激主義・サイバー犯罪対策センターの捜査官が17日、中国の情報機関に勤務していた疑いのある人物を拘束した」と述べた。
日刊紙デニークNは、この人物について中国国籍だと報じている。
台湾は昨年、在チェコ中国大使館の職員が蕭美琴副総統をスパイし、2024年3月にプラハを訪問した際に蕭氏が乗った車に車で突っ込む計画を立てていたと非難した。
その後、チェコ軍の情報機関は、「プラハの中国大使館で外交官として合法的に活動している人物」が蕭氏を標的としていたことを確認した。
昨年5月には、チェコ外相が同省を標的としたサイバー攻撃をめぐり、駐チェコ中国大使を呼び出して抗議した。
国防省は、この攻撃に関する調査の結果、犯人を中国系サイバー犯罪集団「APT31」と特定した。(c)AFP