スペインの列車運転士がゼネストへ、死亡事故相次ぐ中
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【1月22日 AFP】スペインの列車運転士組合は21日、この数日で2件の事故が発生して合わせて44人が亡くなったことを受け、2月に3日間のストライキを行うと発表した。
18日に南部アンダルシアで高速列車2台が脱線衝突事故を起こして43人が死亡すると、20日には通勤列車がバルセロナ近郊で崩れ落ちた擁壁に衝突し、運転士1人が亡くなって複数の重傷者を含む37人が負傷した。
相次ぐ悲劇を受け、近年多額の投資を受けてきた世界第2位の高速鉄道網を誇るスペイン鉄道における安全性に疑問が投げかけられている。
運転士組合のセマフは、2月9日から11日に予定されているストライキはすべての鉄道会社に影響を及ぼすもので、職員と利用者のために「鉄道システムの安全性を回復する唯一の合法的な手段」だと声明を発した。
2件の事故は「転換点」を意味すると同組合は付け加え、「線路の劣悪な状態」に関する多くの報告が「数か月、場合によっては数年にわたり」無視されてきたと指摘した。
オスカル・プエンテ運輸相は、運転士の気持ちや要求は「理解している」としつつ、「ゼネストがそれを伝える最善の方法だとは思わない」と述べ、ストライキ中止のために交渉を行うと誓約した。
プエンテ氏は「われわれは、自国の鉄道網や公共交通機関に疑問を呈することはできないし、そうすべきでもない。完璧ではなく、誤りがないわけでもないが、素晴らしい交通システムである」と話した。また、テレビ局テレシンコのインタビューでは、2件の事故は「全く無関係」で、バルセロナ近郊での事故は気象状況に関連していると強調した。鉄道インフラ整備管理公社(ADIF)は、ここ数日北東部カタルーニャ地方を襲っていた豪雨により擁壁が崩れた可能性が高いとしている。(c)AFP