韓国の地方都市、氷点下の厳寒でも閉ざされた「寒波シェルター」…固く閉まる高齢者会館の扉
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【01月22日 KOREA WAVE】韓国全羅北道全州市完山区老松洞の寒波シェルター。21日午前9時ごろ、気温は氷点下6度まで下がり、強風で駐車禁止の案内板が倒れるほどの寒さだったが、シェルターの扉は固く閉まっていた。
地域の高齢者会館であるこの施設は、毎日午前9時から午後6時まで寒波シェルターとして運営されると案内されている。しかし、1時間以上待っても扉は開かなかった。近隣の別の寒波シェルターも状況は同様で、老松洞一帯で指定された高齢者会館5カ所を午前9時から約2時間確認したところ、いずれも施錠されていた。
近所の住民は口をそろえて「寒波シェルターを利用したことがない」と話す。全州市内で寒波シェルターに指定された高齢者会館の多くが、会員に利用を限定しており、一般市民は事実上、立ち入りにくいからだ。
70代の住民は「この地域の高齢者会館は、事務担当や会長に連絡しないと開けてもらえない。知り合いがいなければ入りづらく、こんなに寒い日でも家にこもるしかないことが多い」と語った。60代の別の住民も「会員だけが使えるものだと思っていて、入ろうと考えたことがない」と話す。
国民災害安全ポータルによると、21日時点で全州市に指定された寒波シェルターは416カ所。このうち81.6%に当たる361カ所が、高齢者会館の会員のみ利用可能な施設だ。公的施設を除くと、一般市民が自由に使える寒波シェルターは実質的に不足している。
運営時間も統一されていない。ポータルでは午前9時~午後6時と案内されているが、現場では施設ごとに対応がまちまちだった。
全州市の担当者は「高齢者会館は民間施設として事業者登録されており、暑さ・寒さ対策のシェルターに指定しても運営時間を強制することは難しい」と説明。「一般市民も利用できる公的な寒波シェルターを増やすため、金融機関などを対象に追加指定の協議を進めている」と述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News