トランプ氏、マクロン氏が関税の脅しに屈服と主張 仏大統領府は否定 薬価引き上げ
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【1月22日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は21日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領のサングラス姿をやゆし、関税をちらつかせて同氏に薬価引き上げを受け入れさせたと主張した。これに対しフランス大統領府(エリゼ宮)は「フェイクニュース」だなどと反論した。
トランプ氏はここ数か月、製薬会社と価格交渉し、米国の医薬品価格を他の先進国の最低水準に合わせる「最恵国待遇(MFN)薬価」を約束させてきた。
トランプ氏はスイス東部ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)での演説で、マクロン氏にフランスでの薬価引き上げを受け入れさせたと主張した。
これに対しフランス大統領府はX(旧ツイッター)に、「エマニュエル・マクロン大統領が医薬品の価格を引き上げたとの主張が出ている」と投稿。
トランプ氏の写真に「フェイクニュース」と文字をかぶせたミーム画像を投稿し、「薬価を決めるのは大統領ではない」「薬価は社会保障制度によって規制されており、実際には安定している。フランスの薬局を訪れたことがある人なら誰でもこのことを知っている」と付け加えた。
トランプ氏はダボス会議の演説で、マクロン氏が結膜下出血のためにアビエーターサングラスをかけていたことをやゆ。
「きのう、彼(マクロン氏)があのすてきなサングラスをかけているのを見た。いったい何なんだ?」「しかし、ちょっとだけタフに見えた」と述べた。
これに先立ちマクロン氏は、トランプ氏がデンマーク自治領グリーンランド領有計画をめぐり追加関税を示唆したことについて「容認できない」と述べ、「われわれはいじめよりも敬意」を重んじると述べていた。
■フランスが「米国を利用」
トランプ氏は、製薬会社が関税免除などの優遇措置と引き換えに自主的に行っている「最恵国待遇薬価」について語った。米国の薬価が高い原因は、フランスなどの外国で安く売られているせいだと示唆しているようだった。
トランプ氏は、英ロンドンで10ドルの医薬品が「ニューヨークやロサンゼルスでは130ドルもする」「要するに、米国が世界中のすべての国に補助金を出しているようなものだ」と主張。
さらに、マクロン氏はある薬を10ドルとしていたが、「私は言った。『エマニュエル、君はそれ(薬価引き上げ)をやらなければならない。あの薬の価格を20ドル、いや30ドルに引き上げるんだ』エマニュエル、君は米国を利用している』と」と付け加えた。
マクロン氏は何度も拒否したが、トランプ氏がフランス産ワインとシャンパンに対するものを含む関税をちらつかせると、「やります」と答えたという。
トランプ氏は今週、フランスがパレスチナ自治区ガザ地区の戦後統治と再建を監督する「平和評議会」参加に難色を示したことを受け、フランス産ワインとシャンパンに200%の関税を課すと警告した。(c)AFP