【三里河中国経済観察】吉林省発改委の李平・党組書記「長春都市圏づくりを加速」
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【1月28日 CNS】「長春の現代化都市圏づくりを加速し、中心都市である長春の波及・けん引力を高め、圏内都市の一体化を進める。さらに東北地域の各省との連携を強化し、長春の現代化都市圏を、省全体の質の高い発展をけん引する原動力、東北振興の成長エンジンにしていく」
吉林省発展改革委(発改委)の李平(Li Ping)党組書記は、三里河中国経済観察のインタビューでこのように述べた。
吉林省(Jilin)長春市(Changchun)の現代化都市圏は、長春市を中心に、結びつきの強い吉林市(Jilin)、四平市(Siping)、遼源市(Liaoyuan)で構成される。面積は約2万9700平方キロ、常住人口は約1210万人に上る。
2025年10月には「長春都市圏発展計画」が正式に公布された。11月には吉林省委第12期第8回全会が、長春の現代化都市圏づくりを加速する方針を打ち出すとともに、省委書記と省長が共同トップを務める高位の指導組織「長春現代化都市圏建設指導グループ」を設置し、建設弁公室も置くことを決定した。これにより、長春の現代化都市圏は計画段階から実施段階へ本格的に移行した。
この「国家級都市圏」をどう築くのか。将来の空間構造はどうなるのか。李平氏は4つの柱を示した。
第一は、産業連携を強め、産業チェーンを形成することだ。都市圏の産業基盤と科学教育資源の強みを生かし、産業配置と産業チェーンの連携体系を統合的に設計する。自動車、装備製造、グリーン食品、精密化学などの分野で、都市圏としての産業チェーン強化を進める。
また、長春の成長けん引力、資源統合力、イノベーション創出力、総合的な受け入れ能力を高め、周辺への波及効果を早期に生み出す。圏内の他都市はそれぞれの比較優位を生かし、機能移転を積極的に受け入れ、「本社・研究開発は長春、加工・製造は圏内」「成果創出は長春、実用化は圏内」という協業モデルを構築し、特色ある産業拠点と新興産業クラスターを共同で育成する。
第二は、インフラの相互接続を進めることだ。交通、エネルギー、水利、情報などの重点分野で、象徴的かつ先導的な重点プロジェクトを立ち上げ、都市圏内の連結性と資源・要素の流動性を高める。都市間を結ぶ高速鉄道網、域内の移動と域外連結を両立する道路網、幹線と支線が連動する航空ネットワーク、効率的で使いやすいハブ網の整備を重視する。さらに、強靭で低炭素なエネルギー・水資源の供給体制を整え、スマートで効率的な情報ネットワークを構築し、インフラを都市機能体系や現代産業体系と深く融合させる。
第三は、公共サービスを広く行き渡らせ、地域間の格差を縮めることだ。市民の生活の質へのニーズに応え、住みやすさと幸福感を高めることを目標に、普遍的で均等、質が高く効率的で、地域で共有できる公共サービス体系を計画的に整備する。教育や医療、雇用保障などの政策供給を都市圏内でバランスよく進め、質の高い公共サービスの対象を広げ、都市圏の発展成果がより多く、より公平に住民へ行き渡るようにする。
第四は、高水準の対外開放を進め、協力による共存共栄を図ることだ。都市圏と省内の他の市(州)との間で産業協力、交通連携、イノベーション協調を推進し、現代農業、装備製造、医薬、エネルギー、現代文化観光の5つの協力発展ベルトを構築して、新たな産業協力の余地を切り開く。さらに、東北各省と連携して、新たな開放ルートやプラットフォームを共同で整備し、「北向き開放」の重要な窓口を共につくり、開放協力の新たな枠組みを構築していくという。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News