【1月20日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの事務総長は19日、各国に圧力を強めるドナルド・トランプ米大統領を「いじめっ子」だと非難し、迎合せず抵抗するよう呼びかけた。

アニェス・カラマール氏は、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開かれているスイスでAFPの取材に応じ、トランプ氏が第2次世界大戦後のルールに基づく秩序を破壊していると述べた。

トランプ氏は、1年前に第2次政権が発足して以来、「世界中で多くのルールの崩壊につながる一連の決定を下してきた」とカラマール氏は語った。

トランプ政権によるデンマーク自治領グリーンランドを領有計画は、トランプ政権による「秩序破壊」の直近の事例だと指摘した。

トランプ氏は17日、グリーンランドの取得が実現するまで、欧州諸国に最大25%の関税を課すと発表。欧州は反発するも、さらなるエスカレーションを避ける努力を続けている。カラマール氏は「いじめっ子と取引できると思うのをやめたほうがいい。捕食者のルールに同意することで、自分自身がその犠牲者にならないと思うのをやめるべきだ」と語った。

その上で「より多くの抵抗が必要」だとし、欧州政府に対し、「勇気を持ち、ノーと言うべきだ」と訴えた。

また、カラマール氏は、トランプ氏を後ろ盾にしたイスラエルが継続したガザ攻撃や、トランプ政権の仲介にもかかわらず、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢を挙げた。

「私たちはワシントンに住むいじめっ子、捕食者をなだめようとしてきた。このことが我々をより多くの攻撃や脅威へと導いた」と述べ、国際社会に対し「宥和政策」を転換し「抵抗」するよう呼びかけた。(c)AFP