労働新聞(c)KOREA WAVE
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【01月19日 KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が、自身の警護と政権防衛を担当する主要組織の指揮官を大幅に入れ替えたことが分かった。交代の時期は2023年8月から2024年初めごろと見られ、「黒いカバン」を持つ護衛の登場時期と重なる。対外的な安全保障リスクが背景にある可能性があるとの見方が出ている。

韓国統一省の14日の発表によると、キム総書記を護衛する中央委員会護衛処では、処長がハン・スンチョル氏からソン・ジュンソル氏に交代。また、公式行事で儀典と警備を担当する国務委員会警衛局の局長はキム・チョルギュ氏からノ・ギョンチョル氏に、さらに平壌郊外の警備とキム総書記の移動ルート確保を担う護衛司令部の司令官もクァク・チャンシク氏からラ・チョルジン氏に交代していた。

一方で、党中央庁舎や特別施設などの内部を守る「護衛局」局長のキム・ヨンホ氏は留任している。

これらの交代は、2023年7月の「戦勝節」70周年を最後に前任者たちの姿が公の場から消えたことから判明した。

特に注目されたのは、2023年4月以降、キム総書記の護衛スタイルに視覚的な変化が現れたことだ。それまで護衛は手ぶらで距離を保っていたが、2023年4月16日の住宅竣工式では「黒いカバン」を持った護衛が密着して警護する様子が初めて確認された。

韓国・統一研究院のホン・ミン上級研究員は「2023年4月15日に起きた岸田文雄首相(当時)に対する爆発物未遂事件が、北朝鮮の護衛体制変更に影響を与えた可能性がある」と指摘。手製爆弾の脅威を警戒した対応とみられるという。

また、2024年後半以降には電子戦およびドローン対策の警護体制が強化され、これは北朝鮮が2024年10月にロシアに軍を派遣した時期と重なる。ホン・ミン研究員は「空域の脅威に備えた防空・電子戦能力を有する新たな司令官が必要だった可能性がある」と分析している。

キム総書記の娘は2022年11月から北朝鮮メディアに登場している。護衛体制の再編には娘の露出や動線も影響した可能性があるという。

ホン・ミン研究員は「直接的な原因ではないが、父娘の移動動線が重なる場合や分離される場合に、新たなプロトコルが必要になった可能性がある。これは後継者としての警護ではなく、『家族警護』という枠内での措置」と解釈している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News