中国メガ大使館計画に反対のデモ、移設承認判断迫る 英国
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【1月18日 AFP】英ロンドンで17日、在英中国「メガ大使館」の新設に反対する抗議デモが開かれた。メガ大使館設置の許可に関する判断が数日後に迫る中での反対集会となった。
顔をスカーフやマスクで覆った参加者たちは「中国大使館にノー」と唱え、「香港を自由に。革命を今」と書かれた旗を振った。
また「MI5が警告していたのに、労働党は中国に屈した」や「中国共産党(CCP)が監視している。巨大な大使館を止めろ」と書かれたプラカードを掲げる人もいた。
中国大使館は現在、ロンドンの高級地区メアリーボーンにあるが、これをロンドン塔のすぐそばに移転させる動きが数年前からみられる。この移転計画は、近隣住民や人権団体の他、中国共産党に批判的な人々から激しい反対を受けている。
英政府は今週、中国大使館の新設許可に関する判断を示す予定となっている。
人権団体「香港ウォッチ」の代表ベネディクト・ロジャース氏は、新設予定地近くには地下通信ケーブルが埋設されていると指摘し、計画が承認されれば、「スパイ活動に利用される可能性が非常に高い」と述べる。
同氏は、中国がすでに「さまざまな香港出身者らの在外コミュニティーや他の反対派に対して国際的な抑圧キャンペーンを行っている」と述べ、そうした行為が「さらに増え、激化するだろう」と主張した。
■中国政府の「作戦基地」
報復を恐れて名前を「ブランドン」とだけ名乗った集会参加者(23)は、多くの香港出身者が中国の権威主義的な統治を避けるために英国に移住したが、そのロンドンに中国政府の「作戦基地」となり得る大使館の新設計画が浮上したと語った。
自らも香港出身で現在はマンチェスターに住んでいるとし、この計画に「多くの懸念」があると述べ、「これは中国政府以外の誰にとっても良いことではないと思う」と続けた。
また別の女性は、大使館が「英国だけでなくヨーロッパ全体を監視するスパイセンターになるだろう」と述べ、スターマー首相に「計画を止めるよう」求めた。
集会には、野党保守党のケミ・ベーデノック党首も参加し、大使館計画反対を支持した。
英議員らは先週、デーリー・テレグラフ紙が報じた中国大使館計画について、安全保障上の問題を懸念する声を上げた。同紙は、かつて王立造幣局があった歴史的な敷地に建設される広大な新しい建物の未編集の計画書を入手したとし、その計画によれば、「秘密の部屋」がいくつか設けられ、そのうちの一つは地下通信ケーブルの隣に置かれる「閉ざされた部屋」になるという。(c)AFP