【1月20日 東方新報】蘇州市(Suzhou)生態環境局は14日、記者会見を開き、第14次五か年計画(十四五)期間における生態環境対策の成果と、高品質な発展を後押しする取り組みについて説明した。この期間、蘇州市では大気環境の改善が続き、PM2.5の年平均濃度や深刻な大気汚染日の発生日数は比較的良好な水準を維持した。国および省の評価対象となる観測地点では、水質がⅢ類以上の割合が着実に向上し、太湖の水質もⅢ類で安定したうえ、改善傾向を示している。十四五期間に国が定めた生態環境関連の評価指標はすべて達成されたという。

江南の水郷は蘇州の都市としての基盤であり、市内には2万本を超える河川と400余りの湖が存在する。水はこの都市の象徴であり、生活と発展を支える重要な要素だ。十四五期間中、蘇州市は都市下水の回収・処理体制を強化し、都市部の生活排水処理能力を日量50万トン以上拡充した。その結果、都市下水の集中回収・処理率は87.7%に達した。あわせて、工業排水と生活排水の分別処理を進め、116社の企業で改善を完了し、工業排水の集中処理能力を日量20万トン以上新たに確保した。農業分野では、面源汚染対策を進め、市内17万ムー(約1万1333ヘクタール)の養殖池について高水準の改修を全面的に実施している。

陽澄湖や太湖など、多くの湖を抱える地域特性を踏まえ、蘇州市は「湖ごとに対策を講じる」方針のもと、湖沼環境の改善に取り組んできた。これまでに176件の湖沼対策プロジェクトを実施し、藍藻の大量発生に対する監視・警戒・防除体制を構築した。生態浚渫は累計120万立方メートルを超え、水生植物の回復面積は1万3千ムー(約867ヘクタール)に達している。2025年には、省の評価対象以上となる観測地点で、水質Ⅲ類以上の割合が98.8%に上り、太湖の蘇州管轄水域と陽澄湖はいずれも3年連続でⅢ類水質を維持した。

大気環境分野では、オゾンとPM2.5の同時抑制を強化し、1万2千件を超える大気汚染防止プロジェクトを実施した。国Ⅲ規格以下のディーゼル貨物車は4万6千台以上を淘汰し、省内に先駆けて鉄鋼業の超低排出化改修を完了した。また、省内でいち早く土壌・地下水の監督管理情報プラットフォームを構築し、土壌環境をライフサイクル全体で管理する体制を整えている。こうした取り組みが評価され、国連事務総長の「ゼロ・ウェイスト」諮問委員会は、蘇州市を「『ゼロ・ウェイスト』に向かう世界の20都市」の一つに選定した。

グリーン転換の面でも、蘇州市は電力、鉄鋼、セメント、板ガラス、化学、染色など、高排出型産業の構造転換と高度化を加速している。クリーン生産や原材料の転換を進めるとともに、発生源対策による排出削減を強化し、生産能力の削減や重点産業の集中的な対策を進めてきた。十四五期間以降、延べ1408社の企業が義務的なクリーン生産監査を受けている。あわせて汚染削減と脱炭素を一体的に推進し、全国炭素市場にも積極的に参加した結果、直近2回の履行期間における市全体の履行率はいずれも100%を達成した。

今後の第15次五か年計画(十五五)期間に向けて、蘇州市は脱炭素、汚染削減、緑化拡大、経済成長を同時に進める方針だ。生態環境ガバナンスの体制と能力の高度化を進め、高密度な都市開発の中でも高品質な発展と高水準の環境保全を両立させる。良好な生態環境の恩恵を市民全体で共有し、経済規模の大きな都市としての責任を果たしながら、環境と調和した新たな発展の姿を描いていくとしている。(c)東方新報/AFPBB News