【1月16日 AFP】ロシアと中国は、抗議活動に揺れるイランを支持する用意があるものの、米国による軍事行動が現実味を帯びればその支援は弱まるだろうと、専門家たちがAFPに語った。

イランは核を保有する両国にとって重要な協力国で、ロシアには無人機(ドローン)を、中国には石油を提供している。

しかし、有力シンクタンク「欧州外交評議会(ECFR)」で上級政策専門家を務めるエリー・ゲランマイエ氏はAFPに対し、両大国がイランに提供するのは外交的、経済的支援にとどまるだろうとし、「中国とロシアはイランを巡って米国と正面対決したくない」と述べた。

イラン政府は、長年努力したものの中ロとの正式な同盟を確立できていないと指摘するゲランマイエ氏は、仮に米国がイランを攻撃した場合、「中国とロシアの両国は、ワシントン(米政府)との二国間関係を優先するだろう」と話した。

ゲランマイエ氏は、中国はドナルド・トランプ政権との「微妙な」関係を維持しなければならないとした一方、ロシアはウクライナでの戦争終結に関する協議に米国を関与させ続けたいと考えている。

「両国とも、イランよりもはるかに優先度の高いものがある」

ロシアの専門家セルゲイ・マルコフ氏は、密接な関係とはいえ「ロシアとイランの条約には軍事支援は含まれて」おらず、政治的、外交的、経済的支援のみだと話した。

さらにロシアとイラン関係の専門家であるニキータ・スマギン氏は、米国の攻撃があった場合、ロシアは「ほとんど何もできないだろう」と述べ、「米国のような他の大国との軍事的対立を避けたいが、同時にイランに武器を送る準備はできている」と続けた。

中国もまた、貿易圧力やサイバー攻撃など、非軍事的な米国の行動に直面しているイランを「経済的、技術的、軍事的、政治的に」支援する準備ができていると、北京を拠点とする独立系政治評論家の華頗氏がAFPに語った。

米国が攻撃を開始した場合、中国は「イランとの経済的結びつきを強化し、中東での戦争に米国を巻き込むためにイランの軍事化を支援するだろう」と華氏は付け加えた。(c)AFP