クレーン倒壊し列車と衝突、死者は32人に タイ
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【1月15日 AFP】タイ保健省は14日、東北部ナコンラチャシマ県で中国が支援する高速鉄道を建設するためのクレーンが倒壊し、真下を通過中だった旅客列車に衝突して車両が脱線した事故で、死者数が32人に達したと発表した。保健省によると3人が行方不明で、64人が入院しており、そのうち7人が重体だという。
クレーンは巨大なコンクリート製の柱の上に倒れたままとなっており、救助隊は破壊された列車の中で行方不明者の捜索を行っている。
クレーンが倒壊した区間の高速鉄道の建設を請け負っていた国内大手の建設会社イタリアンタイ・デベロップメント社は、近年犠牲者がでる事故をいくつも起こしている。
タイのピパット・ラッチャキップラカーン運輸相は事故現場で、イタリアンタイ社と中国のコンサルタント会社を含む関係者が責任を問われることになると述べた。またタイ国鉄は、15日以内に調査委員会を設置するとし、調査完了までイタリアンタイ社に対し建設作業を中止するよう命じたと述べた。
イタリアンタイ社は、昨年バンコクで建設中だった高層ビルが地震によって倒壊した事故で訴追された企業の中にも含まれており、別の合弁事業でも高速道路の建設現場でクレーンが倒壊して5人が亡くなるなどしている。
倒れたクレーンは、中国政府が支援する54億ドル(約8580億円)規模のタイ高速鉄道網建設プロジェクトで使用されていた。このプロジェクトは、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環として、2028年までにバンコクと中国南西部・昆明をラオス経由で結ぶことを目指している。(c)AFP