フリオ・イグレシアスさんを「人身売買」で告発 元スタッフ2人
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【1月14日 AFP】スペイン人歌手フリオ・イグレシアスさん(82)による「人身売買」や「強制労働」に当たる行為の被害に遭ったとして、元スタッフの女性2人が刑事告発した。女性らを支援する人権団体が14日までに明らかにした。
支援団体のウィメンズ・リンク・ワールドワイドと国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、2人の女性は2021年、ドミニカ共和国とバハマにイグレシアスさんが所有する邸宅で働いていた際、性的虐待を含むさまざまな被害を受けたと訴えている。
両団体は、5日にスペインの検察当局に提出された告発状には、「強制労働を目的とした人身売買」や「性的暴行などに当たる可能性がある行為」が記されていると説明した。
女性らは、イグレシアスさんから性的嫌がらせを受けたほか、携帯電話を常にチェックされたり、働いていた邸宅から自由に外出することを制限されたり、休みなしで1日最大16時間の労働を強いられたりしたと証言しているという。
被害を訴えている女性の1人で、当時22歳だったドミニカ共和国出身のレベカさんは「正義を求め、他の従業員の模範となるために声を上げた」とし、「強くあってほしい。声を上げてほしい。彼は無敵ではないということを忘れないでほしい」と、ウィメンズ・リンクが公表した声明で語っている。
疑惑については、米テレビ局のユニビジョンとスペイン紙エル・ディアリオが14日に報じた調査報道で初めて詳細が明らかにされた。
スペインのアナ・レドンド・ガルシア男女平等相は、疑惑について「全面的な調査」を求めている。
イグレシアスさんは、ラテン音楽界で史上最も成功したアーティストの一人。ロマンチックなバラードで知られ、1970~80年代に大きな成功を収めた。ダイアナ・ロスさん、スティービー・ワンダーさん、ウィリー・ネルソンさんら米国の著名アーティストとも共演している。
イグレシアスさんは、告発された疑惑について公にコメントしていない。(c)AFP