2026年1月8日、米ネバダ州ラスベガスで開催のCES 2026ラスベガス・コンベンションセンターに展示されたロボット(c)news1
2026年1月8日、米ネバダ州ラスベガスで開催のCES 2026ラスベガス・コンベンションセンターに展示されたロボット(c)news1

【01月14日 KOREA WAVE】米ラスベガスで開催された世界最大のIT・家電見本市「CES」は、人工知能(AI)の新たな段階、すなわち「フィジカルAI」時代の幕開けを告げる場となった。抽象的な存在と思われがちだったAIは、実体を持つロボットとして人々の前に姿を現し、「AIバブル論」は一気に影を潜めた。

今年のCESには150カ国以上から約4500の企業が参加し、約15万人が来場。街全体が巨大な展示場と化した。出展企業の多くはAIを技術の基盤=インフラと位置づけ、特にAIが成果を生み出す段階へと進化したことが注目された。その象徴が「フィジカルAI」=形を持つAIだ。

中でもヒューマノイドロボットだ。格闘やスポーツ、ダンスなどを披露するものから、義手型ロボットや産業用途のモデルまで、さまざまなタイプが登場した。

目立ったのが中国勢の存在感だ。中国企業はラスベガス・コンベンションセンター(LVCC)の展示スペースを席巻し、ハイセンスの「アーロン」はダンスを、ユニトリーのロボットはボクシングを披露。その他、X-オリジンの家庭用ロボット「ヨンボ」、エージーボットの「リンシー」シリーズも人気を集めた。

一部には「中国のロボットはパフォーマンス重視」との批判もあるが、精密な制御やバランス感覚は高く、産業現場への投入も現実味を帯びているとの評価がある。

韓国企業も応戦した。現代自動車グループは「アトラス」ロボットを初公開し、自動車工場での部品搬送をシミュレーション。LG電子は家庭用ロボット「クロイド」を披露し、洗濯物を運ぶなど家事支援の可能性を示した。

これによりAIの実用性が実証され、「AIは結局バブルだった」という批判は説得力を失った。

また、モビリティ分野でもAIと自動運転の進化が目覚ましかった。グーグルの「ウェイモ」やアマゾンの「ZOOX」は来場者の注目を集め、ZOOXは実際にラスベガス市内で走行テストを実施。ウェイモは現代自動車の「アイオニック5」や中国・ジーリーの「ZEEKR」と提携した自動運転車を披露した。

AIチップの覇者エヌビディア(NVIDIA)は、自動運転プラットフォーム「アルファマヨ(AlphaMayo)」を発表。単なる運転支援を超え、都市交通環境における歩行者・車両・道路の状況を総合的に判断する能力をアピールした。

現代自動車は、ロボットと自動運転を組み合わせた展示を展開。車両が単なる移動手段を超え、物流やサービスロボットと連携するハブとしての進化を提示した。

今年のCESでは中国企業の躍進も際立った。会場中央のLVCCセントラルホールには、従来サムスン電子が構えていた場所にTCLが大型ブースを展開。その隣にはハイセンスやロボット掃除機メーカーのドリーミーが史上最大規模で出展し、「中国が米国の庭先を占拠した」との声もあがった。

一方で、韓国勢も高い存在感を示した。サムスン電子はLVCC近隣のウィンホテルに独自ブースを設置し、1400坪の空間に世界初の130型マイクロLED RGBテレビを展示。開幕前日のイベントには1800人以上が参加し、大きな反響を得た。

LG電子も薄さ9mmの無線壁掛けテレビ「OLED evo W6」など革新技術を披露し、ブースは常に来場者で賑わった。

また、サムスン電子の半導体部門(DS)とSKハイニックスも、出展ブースは設けなかったものの、顧客企業との商談に注力し、国際競争の舞台での存在感を示した。

「フィジカルAI」の出現とモビリティの進化を通じ、CES 2026はAIの現実的な定着とテクノロジーの未来を象徴する場となった。【news1 パク・ギホ記者】

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