俳優ソン・ダンビの娘=YouTubeチャンネル(c)news1
俳優ソン・ダンビの娘=YouTubeチャンネル(c)news1

【01月14日 KOREA WAVE】韓国で、乳児の頭の形を整えるとされる「頭蓋矯正ヘルメット」が、1個200万〜300万ウォン(約22万〜33万円)の高額にもかかわらず急速に普及している。だが、医学的な必要性が乏しい場合でも外見改善を目的に使用される例が増え、「むしろ虐待ではないか」との批判も強まっている。

健康保険審査評価院によると、2024年に斜頭症と診断された患者は1万100人に達し、2010年の409人から約25倍に急増。矯正用ヘルメットが知られるようになった2018年以降、患者数は年々増加し、2024年には初めて1万人を超えた。診断を受けた乳幼児の99%が5歳未満だという。

問題視されているのは、医学的な必要性がないにもかかわらず、外見の改善のみを理由に矯正を始める家庭が少なくない点だ。病院での診断を経ずに民間の矯正センターを利用するケースも増えている。専門家らは「軽度の斜頭症ならば枕の調整や寝かせ方の工夫だけで改善することが多く、ヘルメットの使用は医師の診断を受けたうえで慎重に判断すべきだ」と警鐘を鳴らす。

こうした中、ガールズグループ「CATS」出身の芸能人キム・ジヘが、SNSで息子の矯正ヘルメット使用を公表。「後頭部が平らになってしまい、病院で数値が高いと指摘された。6カ月以上の着用が必要だといわれた」と述べ、体験談を募った。俳優で歌手のソン・ダンビも以前、7カ月の娘がヘルメットを着用している様子をSNSで公開していた。

実際に育児関連のコミュニティや「ママカフェ」では、ヘルメットの価格や着用時間、通気性に関する情報交換が活発化している。

一方、オンライン上ではこの矯正ヘルメットをめぐる賛否が激しく対立している。

否定的な意見では「選択の余地のない虐待では」「美容だけを気にしているようで心配」「高額商品で親の不安をあおるビジネスだ」「ゲームキャラのように子どもを改造しようとしている」「子の意思を無視した犯罪だ」など、子どもの人権や身体への負担を懸念する声が多く見られる。

一方で「自分もヘルメットをしなかったせいで一生、頭の形にコンプレックスを抱いている」「子どもの将来を思えば理解できる」「親に感謝する日が来るかもしれない」といった共感や肯定的な意見も寄せられている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News