【1月17日  People’s Daily】「2025年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)」が2025年9月、北京市の製鉄所跡地に建設された産業遺産パーク「首鋼園」で開催された。会場の2号館と3号館の間の通路沿いや14号館周辺には、どこかで見覚えがある赤い椅子が設置されていた。この赤い椅子は、実は「中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念大会」の天安門広場での閲兵式の仮設観覧席で使用されていたものだ。

この椅子は80周年記念大会の会場では高い評価を受けていた。人間工学に基づいて設計され、長時間座っていても疲れにくく、先進的なシート自動起立技術により、椅子の形状を元の位置に正確に戻す機能が付いている。また紫外線に強い新素材が採用されており、長期間色褪せしない。

豊穣の黄金色、故宮(紫禁城、Forbidden City)の城壁の赤色、オリーブの緑色の3色の配色は、独特の東洋美学的な趣を備え、簡素でありながら重厚さを失わない。
 
記念大会の時に天安門広場の仮設観覧席には約5万脚の椅子があった。それら大量の椅子は、大会終了後はどこに行ったのだろうか?

「豊穣の金、城壁の赤、オリーブの緑の三色を科学的に組み合わせ、異なる色の椅子を学校の講堂、公園の緑地、スポーツ施設、都市の公共空間などさまざまな場所に配置することで、資源を節約できるだけでなく、厳粛な80周年記念の意義を継続させ、高めることができる」、記念大会のサービス保障・広場活動指揮部の責任者はこう説明している。

首鋼建設都市更新部の劉飛飛部長は「首鋼園は1508脚の赤色の椅子を受け入れた。これらは、産業遺産と現代的なファッションが融合した「首鋼園」のスタイルと特色に有機的に溶け込み、倹約を旨とする記念大会の運営の理念を実践するだけでなく、園区の価値を高め、今後も役割を果たし続ける」と説明した。

また、同じ赤い椅子は、北京市の副都心エリア・通州区の「都市緑心森林公園」にも登場した。木陰や小道沿い、小さな広場などに並べられ、観光客が休憩できるように配慮されている。

北京市の郊外・豊台区は4つの観覧区画を丸ごと受け入れ、椅子を台座ごと「魏各荘民族文化園」などに移設した。民族文化園で開催された「豊台王佐民族文化カーニバル」では、天安門広場の観覧席から移設した観覧台と10数列の黄金色の椅子が観客席として利用された。

その他の椅子もそれぞれ行き先がある。北京城市副中心投资建设集团は2000脚以上を受け取り、複数のスポーツ施設や市民活動空間に活用し、公共文化・スポーツサービスの機能を拡充している。

また北京市園林緑化局は4700脚余りの緑色の椅子を受け取り、陶然亭公園、紫竹院公園、玉淵潭公園などに設置し、公園の自然の景観と調和させている。

北京市教育委員会は9000脚余りの赤い椅子を受け取り、その後、複数の小中高校や大学に配布して、学校の講堂や日常の教育活動に役立て、重厚で調和のとれた教育環境を整備している。

北京市体育局は観覧台と椅子をまとめて受け取り、トレーニング集会や競技イベントの需要を満たしている。

通州区は丸ごと受け取った4つの椅子付き観覧台を運河エリアに設置した。北京平谷区は丸ごと受け取った2つの椅子付き観覧台を、自然景観に溶け込ませ、市民が利用できるようにしている。(c)People’s Daily /AFPBB News