ソウル市民を脅かすカラスの正体は「ハシブトガラス」…市が実態調査へ
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【01月13日 KOREA WAVE】ソウル市内で、市民の生活に不安と不快感を与えるカラスの正体が「ハシブトガラス」であることが判明し、市と関係機関が生息実態調査と対策に乗り出した。
発端は、江南区大峙洞に住む住民からの苦情だった。住民の一人である会社員は、「最近、カラスやハト、カササギが急増しており、生活に大きな支障をきたしている」として、地域での被害を訴えた。
この住民によると、これらの鳥は明け方や夕方に大量に集まり、鳴き声をあげながら頭上すれすれを飛び回り、ゴミ袋を裂くなどの行動を繰り返しているという。特に、子どもたちの通学路や公園付近では、鳥が至近距離で飛行することで住民に恐怖感を与えており、建物の外壁や車両が糞害にさらされるなど、衛生面の問題も深刻化している。
住民は「これは自然現象ではなく、都市環境の変化や管理不在による人為的な生態系の不均衡がもたらした問題だ」と強調し、江南区当局に対し、鳥類の個体数調査および管理計画の有無、被害発生時の対応体制の明示などを求めた。
これに対し、ソウル市の緑地都市局・自然生態課は現場の状況を確認したとし、「江南区三成路85キル周辺を調査した結果、飲食店街や宣靖陵につながる通りなどで多くのカラスを肉眼で確認した」と明かした。今後は、ソウル市、江南区、文化財庁傘下の朝鮮王陵中部地区管理所、専門家などによる会議を開き、対策を検討する予定だという。
問題のカラスは「ハシブトガラス」と確認された。スズメ目カラス科に属し、体長は57センチ、全身が光沢のある黒色をしている。朝鮮半島中部以北で主に繁殖し、南部地域では稀に見られる。食性は幅広く、雑草や穀物、果実、小型哺乳類、魚類、両生類、昆虫などを食べるほか、腐肉や残飯も好む。
現在、「ハシブトガラス」の生息状況については、気候エネルギー環境省傘下の国立生物資源館が一部地域を対象に実態調査を実施中で、ソウル市も苦情分析や自治体と連携した個体数調査をする。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News