【1月12日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は11日、グリーンランドについて「いずれにせよ」米国が領有することになると述べ、米国が行動しなければロシアと中国によって支配されると主張した。

トランプ氏は、北極圏でのロシアと中国の軍事活動が活発化していることを考慮すると、鉱物資源が豊富なデンマーク領土を米国が管理することが国家安全保障にとって重要だとしている。

トランプ氏は「米国がグリーンランドを領有しなければ、ロシアか中国が支配する。それは絶対に許さない」とエアフォースワンの中で記者団に語った。現状では、どちらの国もグリーンランドに対して領有権を主張していない。

トランプ氏はまた、デンマークの自治領グリーンランドとの取引に前向きな姿勢を示した上で「いずれにせよ、グリーンランドはわれわれのものになる」と続けた。

グリーンランドの住民と政党の多くは、米国の支配下に入ることを望んでおらず、グリーンランド人自らが将来について決めるべきだと主張している。

しかし、こうした意見についてトランプ氏は「グリーンランドは取引をするべきだ。ロシアや中国に乗っ取られるのを見たくないだろう」と警告。ロシアや中国は「駆逐艦や潜水艦をあちこちに配備している」としながら、グリーンランドの防衛力は「犬ぞり2台だ」と揶揄(やゆ)した。

デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は先週、米国が武力でグリーンランドを奪おうとすれば、80年にわたる欧米の安全保障関係が破壊されると強調した。

しかし、トランプ氏はこの見解を一蹴し、「NATO(との関係に)に影響が出ても仕方がない。でも、(グリーンランド)はわれわれを必要としている。彼ら(NATO)がわれわれを必要とする以上に、われわれが彼らを必要とすることはない」と強気の姿勢を見せた。(c)AFP