EU、米軍代替の欧州統合軍構想を検討 防衛責任者
このニュースをシェア
【1月12日 AFP】欧州連合(EU)諸国は、最終的にヨーロッパに駐留する米軍に代わる可能性のある欧州統合軍を設立するかどうかを検討すべきだと、EUの防衛責任者が日曜日に述べた。
欧州委員会のアンドリウス・クビリウス委員(防衛・宇宙)は、欧州大陸をより効果的に守るための選択肢として「10万人規模の強力な常設『欧州軍』」を創設する案を提案した。
同委員はスウェーデンでの演説で「欧州の中核的な軍事力である10万人規模の米常設軍をどのように置き換えるのか?」と問いかけた。
この提案は、ドナルド・トランプ米大統領がグリーンランドの領有を主張し、米政府の信頼性をめぐるNATO同盟国の懸念を高めた中で出されたものだ。
トランプ氏が欧州防衛への関与を続けるかどうかへの警戒感から、各国は対応を急いでいる。欧州は同時に、ロシアによる安全保障上の脅威にも直面している。
欧州統合軍の設立に関するアイデアは何年も前から浮上しているが、各国が軍事力の管理を手放すことに慎重であるため、ほとんど進展していない。
米国は欧州の同盟国に対し、自国の安全保障に対してより大きな責任を求めており、米軍を移動させて中国に焦点を移す可能性を示唆している。
リトアニアの元首相であるクビリウス氏は「こうした状況では、われわれの制度的防衛準備に関する最も差し迫った問題から逃げるべきではない」と述べた。
また英国を含む主要国による「欧州安全保障理事会」の設立を提唱し、大陸が防衛に関する決定を迅速に行えるようにするべきだと主張。「欧州安全保障理事会は、主要な常任メンバーといくつかの輪番メンバーで構成されるべきだ」とした。
組織にとっての最初の焦点は、ウクライナが敗北しないようにすることだとし、「EUがそのシナリオをどのように変えるのか、明確な答えが必要だ」と続けた。(c)AFP