イランの反政府デモ継続、51人が死亡 インターネット遮断も続く
このニュースをシェア
【1月11日 AFP】イランの首都テヘランでは10日夜、反政府の声が街を埋め尽くし、インターネットが遮断されて死者も出る弾圧を受ける中、抗議者たちは約3年ぶりとなる国に対するデモを継続した。
1979年のイラン革命(イスラム革命)以来、国を統治しているイラン・イスラム共和国当局にとって、2週間にわたるデモは最大の試練の一つとなっているが、最高指導者アリ・ハメネイ師は反抗の姿勢を示し、米国を非難している。
厳しい経済的圧力によって引き起こされたデモは、当局の追放を求める動きに代わっている。
AFPが確認した映像では、10日に再びテヘラン北部に群衆が集まり、花火を打ち上げたり、鍋をたたいたりしながら、追放された王政を支持するスローガンが叫ばれた。また、AFPは独自に確認できなかったものの、ソーシャルメディアで共有された映像には、首都以外の地域でも反政府スローガンを叫ぶデモの様子が映っていた。
故パーレビ国王の息子で、米国で亡命生活を続けるレザ・パーレビ元皇太子は、9日に大規模デモを称賛しており、10日と11日にはより目標を絞った抗議を行うよう国民に呼びかけた。
ソーシャルメディアに投稿したビデオメッセージの中でパーレビ氏は、「私たちの目標は、もはや単に街頭に出ることではない。目標は、都市の中心部を掌握し、保持するための準備をすることだ」と述べている。
イラン当局は「自制」を呼びかけており、昨年12月28日のデモ開始以降、抗議に対処するための措置を発表。しかし、デモの継続に態度を硬化させている。
人権団体は、当局のインターネット遮断が48時間続いており、弾圧が強化されていると述べた。
ノルウェーに拠点を置くNGO「イラン人権(IHR)」によると、これまでの弾圧で少なくとも51人が死亡しており、実際の死者数はさらに多い可能性があると警告している。
IHRは抗議で射殺された人々の遺体とされる画像を投稿し、「抗議者に対する過剰かつ致死的な武力行使のさらなる証拠を提供」するものだと述べた。
ハメネイ師は9日の演説の中で「破壊者」を非難し、米国が抗議をあおっていると批判。一方でドナルド・トランプ米大統領はデモを「支援する準備ができている」と述べている。(c)AFP