【1月10日 AFP】北朝鮮は10日、今月に入って韓国が再び無人機(ドローン)を領空に飛来させたと非難した。韓国はこれを否定している。

朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた北朝鮮軍広報官の声明によると、1月初旬に韓国江華郡上空を「北上する」無人機を追跡し、これを北朝鮮・開城市近くで撃墜したという。

報道官は「監視装置が無人機に取り付けられていた」とし、残骸の分析により、国境地域を含む北朝鮮の「重要な目標」の映像が保存されていたことが判明したと続けた。

KCNAは無人機が撮影したとされる開城市の空中写真を公開しており、報道官は「監視と偵察の目的で(われわれの)領空に侵入した」ことの「明確な証拠」であると話している。

KCNAが公開した疑惑の無人機の写真には、カメラを含む灰色と青色の部品や、翼のある機体の残骸が写っていた。

韓国側は飛行の記録はないとしており、安圭伯(アン・ギュベク)国防長官は写真の無人機は「わが軍が運用するモデル」ではないと述べた。

李在明(イ・ジェミョン)大統領はこの問題を議論するため、10日に国家安全保障会議を開催すると発表している。

北朝鮮は、今回の侵入が昨年9月に国境に位置する坡州市で無人機が飛ばされた件に類似しているとし、こういった飛行が続けば、韓国は「許しがたい狂気の代償を払うことになる」と北朝鮮軍報道官は話している。

しかしながら専門家は、安価な商用モデルの無人機が韓国軍のものである可能性は低いと述べている。

韓国統一研究院のアナリストは「韓国軍はすでに高解像度のライブ映像を送信できる無人機を保有している」「衛星画像で鮮明に見える工場の屋根を撮影するためだけに、メモリカードを物理的に回収する必要がある時代遅れの無人機を使用することは、軍事計画の観点からは成り立たない」と話している。(c)AFP