2025年10月10日、北朝鮮・平壌で開かれた朝鮮労働党創建80周年記念閲兵式=労働新聞(c)KOREA WAVE
2025年10月10日、北朝鮮・平壌で開かれた朝鮮労働党創建80周年記念閲兵式=労働新聞(c)KOREA WAVE

【01月09日 KOREA WAVE】北朝鮮が近く開催されるとみられる朝鮮労働党第9回大会に合わせ、1万5000人超を動員する史上最大規模の軍事パレードを準備していることがわかった。専門家の間では、キム・ジョンウン(金正恩)政権下で繰り返されてきた「党大会→軍事パレード→軍事路線発表」のパターンが今回も再現される可能性が高いと見られている。

キム・ジョンウン政権では、軍事パレードが単なる軍事的儀式にとどまらず、体制の正統性や軍事政策を内外に誇示する政治イベントとして進化してきた。

2016年の第7回党大会後のパレードでは「並進路線(経済と核の同時進行)」の下で核戦力強化を全面に打ち出し、2021年の第8回党大会後のパレードでは新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)やSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を公開、核戦力の高度化をアピールした。

2020年の党創建75周年パレードでは、世界最大級の新型ICBMが初公開され、2022年・2023年には夜間パレードや娘の同伴登場で、核戦力の「世襲性」と「持続性」が強調された。

韓国・統一研究院のホン・ミン主任研究員は「北朝鮮は5カ年計画の節目にあり、今回のパレードは過去5年間の成果を披露するショーケースになる可能性が高い」と指摘する。さらに「最近のベネズエラ情勢など国際情勢を踏まえると、米中を意識した抑止力アピールの場になる可能性もある」とし、極超音速兵器やICBMの再登場もあり得るとの見方を示した。

一方、核戦力よりも通常兵器の近代化を前面に出す可能性も取り沙汰されている。北韓大学院大学のヤン・ムジン特任教授は「キム総書記は核と通常兵力の並進を掲げており、今回は既に一定の核抑止力を確保したとの立場から、先端通常兵器の強化に焦点を当てる可能性もある」と述べた。

軍事パレードへの動員人員については、正規軍だけでなく労働者を中心とした民間組織の可能性もあるという。ホン研究員は「北朝鮮のパレードには、正規軍主導と、労農赤衛隊・民防衛組織といった民間性の強い組織による形式がある。今回のように党大会に合わせた政治色の強い行事では、労働者・社会団体の動員が主体になる可能性がある」と指摘した。

軍のみでも1万5000人の動員は可能だが、大学の軍事組織や民間防衛団体などを含めれば、同規模の動員も現実的という。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News