韓国・国民年金の保険料率28年ぶり引き上げ…育児・若者・軍人支援も拡充
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【01月09日 KOREA WAVE】韓国で1月以降、社会・経済制度に多数の変更が加わる。政府が12月31日に発表した「2026年からこう変わります」ガイドブックによると、国民年金の保険料率が28年ぶりに引き上げられるほか、結婚税額控除の新設、育児支援の拡大、若者・軍人支援策など、計280件に及ぶ制度が順次導入される。
現行9%の保険料率は、今後8年間で毎年0.5ポイントずつ引き上げられ、最終的に13%に達する。所得上限(637万ウォン)に基づく計算では、地域加入者は月3万1850ウォン、勤務者は会社との折半で約1万5925ウォンの負担増となる。
年金の所得代替率も2026年から43%に引き上げられ、制度的持続性が補強される。
育児休業給付金の上限額が月250万ウォンに上がり、期間中全額支給へと変更される。ひとり親や障害児の親には、休業期間が1年から最大1年6カ月に延長される。
結婚控除として、新婚夫婦は1人あたり50万ウォン(最大100万ウォン)の税額控除を一度だけ受けられる。また、子ども数に応じた税控除額も増額され、出産祝い金も非課税対象に。
若者の資産形成を支援するため、加入期間3年の「青年未来積立預金」が6月に発売。政府からの支援金も強化され、短期間での資産形成が可能になる。
一方、資本市場では高配当企業からの配当所得について分離課税(14~25%)が導入され、金融所得総合課税から除外される。
兵役中の兵士給与が最大月150万ウォン(兵長)に増加し、支援金を含めると月収200万ウォン超も可能に。また、予備軍への訓練手当が支給されるなど、軍関係の処遇改善が進む。
公共交通費の支出が月6万2000ウォン(青年5万5000ウォン)を超えた場合、超過分が全額還元される「すべてのカード」制度が導入される。
過疎地域の住民には月15万ウォンの地域通貨を支給する「農漁村基本所得」制度が試験導入される。旅行支援制度も開始され、地域活性化が期待されている。
また、「AI基本法」が1月に施行され、高リスクAIへの規制と企業支援が両立する体制が整備される。
飲酒運転で測定を妨害する「飲酒カバー行為」には、最長5年の懲役または最大2000万ウォンの罰金が新設。再犯者には飲酒防止装置の義務化も始まる。
さらに、17歳以上のすべての国民がスマートフォンでモバイル住民登録証を発行できるようになり、利便性の向上が図られる。
今回の改正は2026年を通じて順次適用され、韓国社会全体の少子化対策、成長支援、軍の近代化、デジタル化といった多方面に及ぶ構造改革の一環と位置づけられている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News