北朝鮮の原子力潜水艦建造拠点は「新浦市」… 太平洋進出を見据えた戦略拠点に
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【01月08日 KOREA WAVE】北朝鮮が2025年12月25日に初めて全体像を公開した8700トン級の「核動力戦略誘導弾潜水艦(原子力潜水艦)」の建造地が、咸鏡南道の日本海沿岸に位置する新浦市六坮洞であることが確認された。ここは、北朝鮮が今後、太平洋への進出を見据えて核潜水艦の拠点としようとしている戦略的重要地点とみられている。
今回確認された施設は、2023年に北朝鮮が「初の戦術核攻撃潜水艦」と称して進水させた「金君玉英雄艦」が建造された場所でもある。金君玉艦は、米韓の基準では「新浦-C級」弾道ミサイル潜水艦(SSB)に分類される、ディーゼル動力の通常型潜水艦で核弾頭の発射が可能とされている。
北朝鮮は金君玉艦を2023年9月に進水させた後、新浦造船所のドライドックで1年間、装備を設置し、2024年12月に新浦の保安停泊地へ移したとされる。
このように、原子力推進型潜水艦と戦術核攻撃型潜水艦の両方が新浦で建造・配備されている事実は、新浦が北朝鮮海軍にとって潜水艦戦力の中心的な基地となっていることを示唆する。
新浦の対岸には、北朝鮮海軍第4戦隊の基地がある咸鏡南道・馬養島が位置しており、その距離はわずか4km。新浦はこの馬養島によって天然の防衛拠点となっており、外部からの奇襲攻撃に対する防御に有利な地形とされる。
さらに、新浦は清津と並び、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が推進する「遠洋艦隊」構想の拠点としても注目されている。北朝鮮は2025年、新型の5000トン級駆逐艦「姜健号」を、清津から約230km離れた同市の造船所で建造した。清津はロシア極東艦隊の基地・ウラジオストクに近接しており、北朝鮮がロシアと連携して日本や米国に対する海上でのけん制・圧力を強めようとしている可能性がある。
また、北朝鮮は黄海の南浦で建造された別の5000トン級駆逐艦「崔賢号」を2026年初頭に東海艦隊に引き渡す計画を明らかにしており、新型駆逐艦、核潜水艦、戦術潜水艦を中核とした東海艦隊の再編が進むとみられる。
このような動きは、北朝鮮が本格的に東海と太平洋地域において海上戦力の投射能力を高めようとしている戦略の一環と見られ、日米韓の海上防衛政策にも影響を与える可能性がある。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News