【1月8日 AFP】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで7日、移民・税関捜査局(ICE)職員が女性(37)に発砲して死亡させる事件が起きた。ドナルド・トランプ大統領は職員の行動は正当防衛だったと擁護したが、市長や州知事らは批判している。

ミネアポリスのジェイコブ・フレイ市長は連邦政府の姿勢を「でたらめ」だと批判し、2日連続で不法移民の大規模摘発を実施しているICEに対し、ミネアポリスから出ていくよう求めた。

市長によると、車に乗っていた女性は、ICE職員が近づいてきてドアを開けようとしたため、車を発進させて逃げようとした。その際、ICE職員の1人が拳銃で3発発砲した。

全米での不法移民の摘発を命じたトランプ氏は、女性がICE職員を「残忍にも」ひこうとしたと非難。

自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「車を運転していた女性は非常に暴れて公務を妨害し抵抗していた」「(ICE職員は)自衛のために彼女を撃ったようだ」と述べた。

この事件は、ミネアポリス南部で、ICEによる不法移民の大規模摘発に対する抗議行動のさなかに発生した。

ICEを管轄する国土安全保障省はX(旧ツイッター)で、「法執行官を車でひき殺そうとした行為は、国内テロ行為に当たる」「(発砲した)ICE職員は、自身と同僚の命、そして市民の安全への懸念から、自衛のために発砲した」と述べた。

「容疑者は銃撃によって死亡したが、負傷したICE職員は完全に回復する見込みだ」と付け加えた。

ミネソタ州のティム・ワルツ知事は、連邦政府の事件への対応を「プロパガンダ」と呼び、同州は「完全かつ公正で迅速な捜査を確実に行う」と表明した。

トランプ政権は、事件後にICEを「混乱と不信感を引き起こした」と批判したフレイ市長を「人間のくず」と呼んだ。(c)AFP