米国、ベネズエラ沖から追跡したロシア関連のタンカーを拿捕
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【1月8日 AFP】米国は7日、北大西洋でロシア関連の石油タンカーを拿捕(だほ)した。タンカーはベネズエラ沖から追跡していたもので、ロシア側はこの作戦を非難している。
米政府は、このタンカーが米国の制裁に違反してベネズエラやロシア、イランなどの国々に石油を運ぶ、影の船団の一部だと主張している。タンカーには、ロシア海軍が護衛についていた。
米国欧州軍司令部はX(旧ツイッター)で「船舶は米連邦裁判所が発行した令状に基づき北大西洋で拿捕された」と発表。またピート・ヘグセス米国防長官は、ベネズエラ産石油に対する米国の封鎖が「世界のどこでも」完全に有効であると投稿した。
ロシアの運輸省は今回の拿捕を批判し、「公海上の水域では航行の自由が適用される」と述べた。また同国外務省は米政府に対し、ロシア人乗組員の迅速な帰還を許可するよう促したものの、ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は記者団に対し、訴追に向けて乗組員が米国に連行される可能性があると語った。
このタンカーは以前「ベラ1(Bella 1)」の名前で知られ、先月には臨検を阻止していた。その後、ここ数週間で船籍をロシアに変更し、船舶名も「マリネラ(Marinera)」に改名。乗組員が船体にロシア国旗を描いたと報じられている。
レビット報道官は、米国はこのタンカーを無国籍とみなしていると述べている。
米軍はさらに、カリブ海で2隻目となる制裁対象のタンカーを拿捕したと発表しており、米国が先月以降管理下に置いた船舶の数は4隻となっている。
クリスティ・ノーム米国土安全保障長官は、両タンカーはベネズエラから出航、あるいはベネズエラに航行していたと述べている。(c)AFP