【1月6日 AFP】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は、中国の習近平国家主席から贈られたスマートフォンで、同氏との自撮り写真を撮影した。習氏は前回の会談で、このスマートフォンに「バックドア」が仕込まれているかもしれないと冗談を飛ばしていた。

バックドアとは、第三者による監視を可能にするソフトウエアを指す。

李氏は中国・北京訪問中の5日、それぞれの妻を交えたものも含め習氏との自撮り写真3枚をX(旧ツイッター)に投稿した。

李氏によると、これらの写真は昨年、習氏から贈られたスマートフォンで撮影されたものだという。

李氏は、「慶州で贈られた小米科技(シャオミ)製スマートフォンで撮影した、習近平国家主席夫妻との自撮り写真」「おかげで、一生に一度の素晴らしい写真が撮れた」と投稿した。

「今後はもっと頻繁にコミュニケーションを取り、より緊密に協力していく」と付け加えた。

韓国大統領府はこの場面を捉えた短いユーチューブ動画を投稿。それによると、習氏は李氏の撮影技術を称賛している。

このシャオミ製のスマートフォンは、昨年11月に韓国で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の傍らで習氏が李氏に冗談を飛ばしたことで、話題となった。

習氏からシャオミ製スマートフォン2台を受け取った李氏が「通信回線は安全ですか?」と尋ねると、習氏は笑いながら端末を指して「バックドアがあるか確認してみるといい」と冗談で応じた。

習氏が冗談を口にすることはめったになく、スパイ活動に関する冗談はなおさら希少だ。

李氏は習氏について「意外にもジョークがかなり上手だ」と評している。

5日の90分間の中韓首脳会談で、習氏は李氏に対し、「ますます複雑化・激動化する」世界において、共に「正しい戦略的選択」をするよう呼び掛けた。

李氏の中国訪問は、南米ベネズエラの首都カラカスで行われた米軍の軍事作戦を受けて行われたものだった。この作戦では、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が拘束され、麻薬密輸などの罪でニューヨークに連行された。この作戦は、中国と北朝鮮から非難されている。

李氏の自撮り写真は大きな反響を呼び、投稿後数時間で3400回以上シェアされた。

あるユーザーは李氏について、「閣下、ニコラス・マドゥロも同じスマホを使っていたってご存知ですか?」と皮肉った。

李氏は、中国との関係改善を目指している。(c)AFP