2025年4月16日、ソウル市内にあるルイ・ヴィトンの店舗(c)news1
2025年4月16日、ソウル市内にあるルイ・ヴィトンの店舗(c)news1

【01月06日 KOREA WAVE】ルイ・ヴィトンの高級バッグを財布などに再加工する行為が、商標権侵害にあたるかどうか――。韓国大法院(最高裁)での初判断が下されるのを前に、国内外で激しい論争が巻き起こっている。海外でも「商標権の侵害」とする立場と、「個人利用目的であれば問題ない」とする立場が真っ向から対立している。

大法院は2025年12月26日、高級バッグを報酬を得て再加工した行為が商標権侵害に当たるかどうかを審理する公開弁論を開いた。この上告審は、韓国で初めての「ブランド品再加工」商標判例となる可能性が高い。

この裁判では、原告であるルイ・ヴィトン側が「再加工業者がバッグや財布に加工する過程で、商標が皮革などに継続して表示された状態であるため、商標の使用に該当し侵害だ」と主張した。

一方、被告側は「高級バッグの所有者が個人使用を目的として再加工を依頼したものであり、商標権の侵害には当たらない」と反論している。

しかし、1審・2審ではルイ・ヴィトンの主張が認められ、被告に対して1500万ウォンの損害賠償を命じる判決が出た。これに不服とした被告側が上告し、最終判断は大法院に持ち越された。

類似の案件は海外でも判断が分かれている。中国では、ルイ・ヴィトンが起こした同様の訴訟で、高等法院が再加工行為を「商標権侵害」と判断した。被告側は「アップサイクル(環境保護を目的とした再利用)」を主張し、「初回販売によって商標権は消尽しているため、所有者は自由に原材料を使える」と反論したが、法院は「ルイ・ヴィトンのロゴが商品の出所を示す役割を果たしており、これは商標の使用にあたる」として訴えを認めた。

一方、スイス連邦最高裁は、時計メーカーによる商標権訴訟で、「個人使用を目的とした再加工は商標権侵害にはならない」と判断した。ただし、再加工業者が中古時計を大量に仕入れたうえで再加工し、再販する行為は「商業的利用」として商標権侵害にあたると認定している。

これらの事例を踏まえ、専門家たちは「商業的目的での再加工取引であれば、商標権者の利益が侵害される可能性が高い」と口を揃える。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News