【1月5日 AFP】北欧フィンランドの警察は4日、首都ヘルシンキとエストニアの首都タリンを結ぶ海底ケーブルを損傷させた疑いでフィンランド湾で拿捕(だほ)した貨物船について、錨(いかり)を「少なくとも数十キロ」にわたって引きずっていたとみられると発表した。

フィンランド警察は12月31日、カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーン船籍の全長132メートルの貨物船「フィットブルク」を拿捕し、乗組員14人を拘束した。同船はロシアのサンクトペテルブルクからイスラエルのハイファへ向かっていた。

警察は「フィットブルクの錨と錨鎖(びょうさ)が、ケーブル切断の前に、少なくとも数十キロメートルにわたって海底を引きずられた疑いがある」との見方を示した。

乗組員の国籍は、ロシア、ジョージア、アゼルバイジャン、カザフスタンで、主任捜査官によると、ヘルシンキの裁判所はアゼルバイジャン国籍の乗組員に対し、1週間の勾留を命じた。また、ロシア人の乗組員1人を含む3人が渡航禁止措置を受けた。

フィンランドの通信会社エリサが所有するこのケーブルは、エストニアの排他的経済水域に位置している。当局は「重大な器物損壊、重大な器物損壊未遂、および重大な通信妨害」の疑いがあるとして捜査を進めている。

近年、バルト海では海底ケーブルやパイプラインを含むエネルギーおよび通信インフラが損傷を受けており、ロシアの関与が疑われている。専門家の多くはロシアによる「ハイブリッド戦争」の一環と見ている。(c)AFP