1月1日に開かれた「2026年新年慶祝公演」に出席したキム総書記と娘(中央)、妻リ・ソルジュ氏=労働新聞(c)KOREA WAVE
1月1日に開かれた「2026年新年慶祝公演」に出席したキム総書記と娘(中央)、妻リ・ソルジュ氏=労働新聞(c)KOREA WAVE

【01月02日 KOREA WAVE】北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の娘が新年慶祝行事に姿を現し、年初から強い存在感を示した。娘は2025年9月、父親の訪中日程に同行して以降、「次期後継者」としての立場が一段と強まったと分析されており、今回の新年行事でもその位置付けが改めて確認されたとの見方が示された。

労働新聞は1日、平壌の5月1日競技場で開かれた「2026年新年慶祝公演」の様子を報じた。掲載された写真では、キム総書記が妻リ・ソルジュ(李雪主)氏、娘と共に行事に出席している。

注目されるのは、3人が円卓を囲んで着席した配置だ。慣例では最高指導者が座る中央の上座に、キム総書記ではなく娘が座っている姿が確認された。1年前の2025年新年行事では、キム総書記と娘、さらにパク・テソン(朴泰成)首相ら幹部が横一列に並んで公演を観覧していたが、今回は家族3人が別卓に着席し、娘がより「主役」として強調される構図となった。

娘はまた、ロシア派兵部隊の指揮官の子どもたちがあいさつに訪れた際、子どもらを抱き寄せる姿も見せた。人民に寄り添い慰労する演出は、最高指導者の「愛民主義」を象徴する行為とされており、こうした場面も娘に後継者としてのイメージを付与する狙いがあると受け止められている。

娘は2025年9月初め、キム総書記が中国の抗日戦争勝利80周年記念行事に出席するため北京を訪れた際に同行し、再び後継者候補として注目を集めた。北朝鮮では最高指導者の子どもが中国を訪問し、中国指導部と面会することが、事実上の「後継者のお披露目」と受け取られてきたためだ。

その後、約3カ月間公式の場に姿を見せていなかった娘は、2025年11月28日に元山葛麻飛行場で開かれた空軍創設80周年記念行事で久々に公の場に登場した。黒のロングレザーコートにサングラス姿で現れ、父と同様の威厳を強調する演出がなされた。

当時、娘が父親の同席なしに軍高官から単独で敬礼や出迎えを受ける場面が公開され、極めて異例だとの評価も出た。年末にかけては、キム総書記の民生・経済分野の現地指導にもほぼ欠かさず同行し、最高指導者の主要日程に同席する姿が相次いで確認された。

12月15日の江東郡地方工業工場竣工式ではキム総書記より一歩先を歩き、20日の三池淵市ホテル竣工式では父の肩に自然に手を置くなど、従来の厳格な儀礼を超えた振る舞いも見せた。最高指導者の儀典を担当するヒョン・ソンウォル(玄松月)党副部長が娘の動線を丁重に案内し、座席を勧める様子も確認され、後継者構図が固まりつつあるとの分析が出ている。

一部では、1~2月中に開催される可能性がある第9回党大会で、娘が党の公式肩書を付与されるのではないかとの観測も浮上している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News