【1月1日 AFP】中国が一部の国からの牛肉輸入に輸入割当⁠量を設定し、それを超えたものに55%の追加関税を課すと決定したことについて、オーストラリア政府は1日、「失望」を表明した。

中国は、ブラジル、オーストラリア、米国などからの牛肉輸入について、今後3年間、輸入割当量を設定し、それを超えたものについては55%の追加関税を課すと発表。

さらに、牛肉もカバーするオーストラリアとの自由貿易協定(FTA)の一部を停止するとした。

オーストラリアのドン・ファレル貿易相は声明で、「(中国側の)今回の決定に失望している」「オーストラリア産牛肉は中国の牛肉産業にとってリスクではなく、貴重な自由貿易協定パートナーとしてのオーストラリアの地位が尊重されることを期待していると中国側に明確に伝えた」と述べた。

「オーストラリア産牛肉は世界最高水準で需要も高い。引き続きオーストラリアの牛肉産業を擁護・支援していく」と付け加えた。

中国は、オーストラリアにとって米国に次いで2番目に大きな牛肉輸出市場となっている。

オーストラリアが2026年に割り当てられる中国への牛肉輸出量は約20万トンとなる。

​​今回の措置は、近年の中国での牛肉価格下落傾向を受けたもので、アナリストは世界第2位の経済大国である中国での供給過剰と需要不足が原因だと指摘している。

一方で、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリアなどの国から中国への牛肉輸入は急増している。

中国政府は、牛肉輸入によって国内の牛肉産業に損害が出ていることが判明したと主張している。

オーストラリア食肉産業協議会は声明で、新たな規制により「過去12か月と比較して、オーストラリア産牛肉の中国への輸出量が約3分の1に減少する可能性があり、その額は10億豪ドル(約1050億円)を超える」と述べた。(c)AFP