トランプ氏司会のケネディ・センター授賞式、視聴者数100万人超減少 史上最低を更新
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【1月1日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は、毎年恒例の「ケネディ・センター名誉賞」の授賞式の司会がうまくいったら大統領を辞任すると冗談を飛ばしていた。
だが、首都ワシントンの総合文化施設ケネディ・センターの乗っ取りをめぐる論争のさなか、2025年の授賞式の視聴者数は大幅に減少し、史上最低を更新した。
米エンタメ誌バラエティとハリウッド・レポーターがニールセンライブ、セームデーパネル、ビッグデータを引用して報じたところによると、CBSで放送された2025年授賞式の平均視聴者数は301万人で、2024年の410万人から25%減少し、2年連続で史上最低を更新した。2023年は450万人だった。
リアリティー番組のスターだったトランプ氏は2025年授賞式で、米大統領として初めて司会を務め、映画『ロッキー』で知られるシルベスター・スタローン、ミュージカル「オペラ座の怪人」で知られるマイケル・クロフォード、ディスコミュージックのレジェンド、グロリア・ゲイナー、ロックバンド「キッス」、カントリーミュージックのレジェンド、ジョージ・ストレイトらが受賞した。
12月7日に収録された授賞式が12月23日に放送される直前、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「ほぼ全員」からの要請で司会を務めると発表。
「私の『司会者』としての能力についてどう思うか教えてほしい。本当に素晴らしかったら、大統領を辞めて『司会業』に専念しようか?」と冗談を飛ばしていた。
トランプ氏は昨年、「ウォーク(目覚めている、の意。社会問題や人種差別、性差別などへの意識が高いことを示す)」過ぎると見なした施設への取り締まりの一環として、ケネディ・センターの理事の大半を自らに忠実な人物に交代させ、自ら理事長に就任した。
新理事会は先月、正式名称を「ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター」から「ドナルド・J・トランプ・アンド・ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター」に改称。ケネディ元大統領の親族の怒りを買っている。
著名なジャズグループやダンスカンパニーを含む多くのアーティストが新名称に抗議し、センターでの公演を中止している。
トランプ氏によって所長に任命されたリチャード・グレネル氏は、公演を中止したアーティストたちを「極左の前所長によってブッキングされた者たちだ」と非難。
12月29日深夜には、「芸術への支持を示すために芸術をボイコットするのは、一種の錯乱症候群だ」とX(旧ツイッター)に投稿した。
米メディアによると、新理事会の発足以来、センターのチケット売上は減少している。(c)AFP