ジョージ・クルーニーさん、フランス国籍取得 語学力不足から「二重基準」と批判も
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【1月1日 AFP】フランス内務省付のマリーピエール・ベドレンヌ市民権担当相は12月31日、ハリウッドスターのジョージ・クルーニーさん(64)がフランス語が堪能でないにもかかわらずフランス国籍を取得したことを批判し、「二重基準(ダブルスタンダード)」を示唆するものだと述べた。
クルーニーさんと妻のアマル・クルーニーさん、子ども2人がフランス国籍を取得したというニュースは、1月1日から施行される新たな移民規則の下、国籍取得に必要な語学力要件が厳格化される前に報じられた。
ベドレンヌ氏は、ラジオ局フランス・アンフォに対し、「私個人としては、一部のフランス人が二重基準だと感じていることを理解している」「私たちは、発信するメッセージに注意する必要がある」と述べた。
だが、ベドレンヌ氏の上司に当たるローラン・ヌニェス内相と外務省は、クルーニーさんへのフランス国籍付与を擁護した。
ヌニェス氏は、クルーニーさんとその家族がフランス国籍を取得することを「大変うれしく思う」と述べ、クルーニーさん一家を迎えられてフランスは幸運だと述べた。
外務省は、クルーニーさん一家へのフランス国籍付与は「法律で定められた帰化の条件を満たしている」と説明。
「バックグラウンドチェック、県での帰化手続き、納税印紙の支払いなど、厳格な手続きを踏んだ」と述べた。
さらに、クルーニーさん一家はフランスに居住しており、映画界におけるクルーニーさんの活躍を通して「フランスの国際的な影響力と文化的威信に貢献している」と強調。
「この重要な経済分野におけるフランスの地位の維持・向上に寄与するに違いない」と述べた。
民法典には、「フランス国籍は、外相の提案に基づき、帰化によって付与することができる。申請者は、フランス語を話す外国人で、その顕著な功績によりフランスの影響力と国際経済関係の繁栄に貢献した者とされる」と規定されている。
だが、クルーニーさんは、何百回もレッスンを受けたにもかかわらず、フランス語が十分に話せないことを認めている。
1日から施行される新しい移民規則では、帰化申請にはフランスの大学に入学できるレベルのフランス語力があることを示す証明書が必要となる。また、公民権に関する知識の試験に合格する必要もある。
南仏に不動産を所有するクルーニーさんは、家族を国際メディアの介入からほぼ守ってくれているフランスのプライバシー法を高く評価していると述べた。
12月にラジオ・テレビ・ルクセンブルク(RTL)に対し英語で、「400日間のコースを受講した後でさえまだ不十分だとしても、フランス文化とフランス語が大好きだ」と語った。
国際人権弁護士で、英国とレバノンの二重国籍を持つ妻アマルさんは、流暢(りゅうちょう)なフランス語を話す。
内務省の統計によると、2024年には約4万8800人がフランス国籍を取得した。
フランス国籍取得を希望しているのはクルーニーさんだけではない。
ハリウッドのジム・ジャームッシュ監督も12月26日にフランス国籍取得申請を発表し、フランスのラジオ局で「米国から逃れられる場所が欲しい」と語った。(c)AFP