【12月30日 AFP】フランス映画界のレジェンドで、俳優から動物愛護活動家に転身したブリジット・バルドーさんが91歳で死去した。1950年代~60年代にフランスのセックスシンボルだったバルドーさんは、率直な物言いで知られている。

動物の権利を熱心に擁護し、極右を支持していたバルドーさんの最も有名(または悪名高い)発言のいくつかを紹介する。

■名声について

◆「名声? そんなものはいらない」

――1971年、映画界からの引退発表を数年後に控える中での発言。

「できるだけ美しくなろうと努力したが、それでも自分が醜いと感じた。外に出るのが嫌だった。期待されている姿でいられないのが怖かった。でも、この歳になると、そんなことはどうでもよくなった」

■男性について

◆「私のキャリアは見た目だけが頼りだと分かっていたので、捨てられる前に自分から映画を捨てることにした。いつも男性にそうしているように」

◆「私はいつも自分のやりたいことをやってきた…多くの男性よりも度胸があると自覚している。彼らは私から多くのことを学べるだろう」

■母性について

◆「まるで私をむしばむ腫瘍のようだった。私は、苦しみにさいなまれた肉体にそれを抱え、ついに取り除かれる祝福の瞬間を待ち続けていた」

――息子ニコラさんの妊娠についての発言。

◆出産という「悪夢」の後、「私は自分の苦しみの原因に対して、生涯にわたって責任を負わなければならなかった」

――(ニコラさんは父親に育てられた)

■人間について

◆「私は女性の境遇なんてどうでもいい。動物の境遇の方がはるかに心配だ」

◆「私は人間嫌いであることを隠すつもりはない! それは存在し、正当化される。人間を見てみるといい、ひどいものだ」

■動物について

◆「毛皮のコートを所有するのは、背中に墓地を背負っているようなものだ」

――1994年にイタリアの女優、ソフィア・ローレンさんが毛皮のコートを宣伝するために「血の代償」を受け取ったと批判した際の発言。

◆「あなたは人間の悲惨さを強調している」「奇妙なことに、中東のキリスト教徒を犠牲にしてイスラム教徒の移民を優遇しているが、これらの人々の運命よりも悲惨なのは動物の運命だ」

――2017年にローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(当時)に宛てた手紙の中で。

■イスラム教徒について

◆「私はフランスのイスラム化に反対だ! 私たちの祖先、祖父、そして父親たちは何世紀にもわたり、次々とやって来る侵略者を追い出すために命をささげてきた」

◆「私はマリーヌが大好きだ。隠すつもりはない。彼女は度胸のある唯一の女性だ」

──極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン氏に言及した発言。

■#MeTooについて

◆「大勢の女優が役を得るためにプロデューサーに思わせぶりな態度を取っている。それからセクハラをされたと訴え、話題になる」「私はセクハラを受けたことは一度もない。男性にきれいだとか小さくて良いお尻をしていると言われるのは素晴らしいことだと気付いた」

──2018年、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を告発する「#MeToo(私も)」運動を非難する際の発言。(c)AFP