【12月30日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は29日、南米・ベネズエラで麻薬の積み込みが行われていた地区を攻撃したことを明らかにした。ベネズエラからの麻薬密輸に対する軍事作戦において初の地上作戦が実施された可能性がある。

トランプ氏は記者団に対し「船に麻薬を積み込む場所で大規模な爆発があった」と述べ、麻薬が積み込まれていた「すべての船を攻撃し、その地区も攻撃した」と語った。

攻撃は「海岸沿い」で行われたとだけ述べ、具体的な場所や時期については明らかにしていない。

ベネズエラ政府からの公式コメントはない。

トランプ氏は26日、ラジオのインタビューでベネズエラの麻薬組織について「彼らは大規模な施設を持っていて、そこから船が出ている。われわれは2日前の夜にそれを破壊した」と述べていた。

トランプ政権は、麻薬の密輸を阻止するためだとして、ベネズエラ沖などで麻薬密輸船を攻撃し、ベネズエラを出港した石油タンカーを拿捕するなど圧力を強めている。

トランプ氏は19日に公開されたインタビューで、ベネズエラとの戦争の可能性について「排除しない」と述べた。(c)AFP