中国、台湾周辺で実弾演習「正義の使命」2日目開始
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【12月30日 AFP】中国は30日、台湾周辺での実弾演習「正義の使命2025」の2日目を開始した。
台湾の主要な港の封鎖を想定した2日間の演習で、29日に始まった。台湾総統府は29日、「軍事的威圧」だとして強く非難した。
中華人民共和国(中国共産党)は台湾を統治したことが一度もないにもかかわらず、台湾は自国領土の一部だと主張し、武力行使による併合も排除していない。
今回の武力誇示は、米国が台湾に110億ドル(約1兆7000億円)相当の武器売却を承認したこと、そして高市早苗首相が11月7日の衆院予算委員会で、台湾有事をめぐって日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」に該当する具体例を問われ、「戦艦を使って武力の行使も伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になりうるケースだと私は考える」と答弁したことに続くもの。
中国政府は29日、「外部勢力」による台湾の武装化が「台湾海峡を戦争寸前の危険な状況に追い込む」と警告し、米国による台湾への武器売却承認が背景にあることを示唆したが、特定の国名には言及しなかった。
中国外務省の林剣報道官は、中国と台湾の統一を阻止しようとするいかなる試みも「失敗する運命にある」と述べた。
中国の人民解放軍が公開した演習のポスターには、「正義の矢」(1本は炎に包まれている)でイモムシに見立てた台湾を攻撃する様子が描かれている。
中国国営中央テレビ(CCTV)は、今回の演習の中心的なテーマは、北部の基隆や南部の高雄を含む台湾の主要港の「封鎖」だと伝えた。
台湾国防部(国防省)は29日、台湾沿岸で中国軍機89機を確認したと発表した。1日当たりの数としては2024年10月以来最多となる。さらに、軍艦と海上海警船28隻を確認したとしている。
台湾国防部は、中国による今回の演習は「最大の平和の破壊者という侵略者の本性をあわらにしている」と述べた。(c)AFP