イスラエル、レーザー迎撃システム「アイアンビーム」を配備
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【12月29日 AFP】イスラエル国防省は28日、レーザー照射によるミサイル迎撃システム「アイアンビーム」を空軍に配備したと発表した。
レーザーシステムを主に開発した国防省の研究開発部門と国営企業ラファエルから空軍への引き渡し式典が、イスラエル北部で催された。
イスラエル・カッツ国防相は式典で「世界で初めて、高出力レーザー迎撃システムが完全な運用成熟度に達し、複数の迎撃に成功した」と述べた。
「この画期的な成果は、近隣および遠方の敵双方に対して重要なメッセージを送る。われわれに挑むな、さもなくば厳しい結果に直面することになる」
ラファエル社のユバル・シュタイニツ会長は「イスラエルは、ロケットやミサイルを含む空中脅威の迎撃に運用可能なレーザーシステムを実戦配備した世界初の国となった」と話した。
このレーザーシステムは、無人機やその他の飛翔体(ひしょうたい)に対する迎撃能力を強化することを目的としており、アイアンドームなどの既存の防空システムを補完することになる。
今年6月にイスラエルがイランに対して開始した12日間戦争では、イスラエルの
ミサイル防衛システムはすべての飛翔体を迎撃できなかった。イランからの50発以上のミサイル攻撃を受けて、28人が死亡している。(c)AFP