ソウル・聖水のメディキューブ店舗(c)news1
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【12月28日 KOREA WAVE】韓国の化粧品業界が主導してきた「K-ビューティー」の新たな成長軸として、美容機器(ビューティーデバイス)市場が急拡大している。主要企業は化粧品との併用を前提とした専用機器を次々と投入し、製品ラインアップと消費者の選択肢が広がっている。

美容機器市場をリードする韓国の化粧品企業APRは2024年下半期だけで3種類の新製品を投入した。直近では、自社ブランド「メディキューブ(medicube)」のオンライン公式モールで、EMS(低周波電流)技術を活用した「エイジレッツ ブースタープロ Vローラーヘッド」を発売。家庭で簡単に顔のリフトアップやむくみ改善を狙える製品として開発された。従来品と比べ、最大で毎秒2万回の強力な振動を発生させる。

APRは、10月には「ハイフォーカスショットプラス」、7月にはクレンジング用の「ブースタープロ 振動クレンザーヘッド」なども発表し、初の組み合わせ型(ヘッド交換型)機器を導入。グループIVE(アイヴ)のチャン・ウォニョンを広告モデルに起用し、積極的なマーケティングを展開している。

一方、ホームケア美容機器ブランド「AtHome」もラインアップを拡大。今月は新機種「ザ・グロウ シグネチャー」を発表した。従来の「ザ・グロウ」から主要機能のみを厳選した普及モデルで、エステサロンで用いられる「水玉リフティング(高密度超音波ケア)」を家庭用に落とし込んだ製品となっている。来年には上位モデルの発売も予定しており、最近では俳優ユ・インナをモデルに起用し、新たな広告キャンペーンも始動した。

また、化粧品ブランド「d’Alba」も、来年上半期に新たな美容機器を発表する。2024年に初の機器「ダルバ シグネチャー オールセラ ダブルショット」を投入しており、今回の新製品はその改良版になると見られる。

K-ビューティー企業が美容機器を次々と投入する背景には、実際の売上実績がある。APRの2024年7~9月期の美容機器部門売り上げは1031億ウォンで、全体の26.7%を占め、前年同期比で38.8%の成長を記録。1~9月期累計では29%の比率を占め、成長率は35.8%に達している。

業界では、美容機器が化粧品の補完品を超え、独立したカテゴリーとして確立されつつあるとの見方が強まっている。韓国市場はホームケア需要を追い風に急拡大しており、米クレイター(Krater)社の調査によると、2024年時点で1兆7000億ウォンだった市場は、2025年には約1兆9500億ウォン、2034年には6兆ウォン超に成長すると見込まれている。

さらに、グローバル調査機関P&Sインテリジェンスによれば、世界の美容機器市場も2022年の140億ドルから2030年には898億ドルに拡大する見通しだ。

業界関係者は「蓄積された投資と技術開発が成果を出し始めており、製品投入が続いている。市場からの高評価も売り上げに表れており、来年はさらにラインアップが拡充され、市場も一気に拡大するだろう」と述べている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News